江川卓氏 敬遠増えるヤクルト・村上の今後に「満塁でも押し出し増える」 令和初の3冠王へ見通しを言及

[ 2022年8月27日 19:22 ]

江川卓氏
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 野球評論家の江川卓氏(67)が、27日に更新した自身のYouTubeチャンネル「江川卓のたかされ」で、令和初の3冠王を狙うヤクルト・村上宗隆内野手(22)の今後について言及した。

 この日は『【村神様】ヤクルト村上宗隆への四球攻め!』について動画を投稿。24、25日の広島戦では2試合で4つの敬遠と、安易に勝負してくれない現状について解説した。

 江川氏は残り30試合となったペナントレースの佳境で「DeNAとヤクルトの組み合わせ。その時はDeNAは、村上選手にはほとんどそういうケース(敬遠)になると思う」と、敬遠策が増えると予測。「追いつきそうなところまで来ているので、ここで“ガツン”と行かれると。ゲームが決まってしまうので」と、首位決戦でチームの勝利のために「四球」を選択する可能性を言及した。

 現在、打率、打点、本塁打ともトップで3冠王へ視界良好。「そういう状況の打者と(勝負を)やるか、と言われると、もし押し出ししても1点。でも、ホームランを打たれたら4点になる。満塁のケースでは、押し出しを選ぶケースが、極端に言うと増えてくると思う」と予測し、DeNA以外の他チームについても「できるだけ避けると思う。完全に歩かせるではなくても、それに準じて、近いことをするだろうな、と思う。例えば、無死二塁だったら四球になる。普通は」と四球増は避けられないとの見通しを語った。

 一方で、四球ならば打率は落ちない。3冠王には有利か、との論調については「これは難しい。村上選手は3冠王獲ったことがない。歩かされると、打ちたくなるのがバッター。ちょっと難しいな(という球)でも打ちに行くと思う。だから、打率はまだ下がる可能性があります」と解説。中日・大島やDeNA・佐野らとの差は小さく「(他の選手が)4の4とかすると、キュッと上がる。打率だけは、まだ分からない」と話した。

 村上は26日時点では47本塁打。「やっぱり、50本は打ちたいと思っているはず。歩かされてフラストレーションがたまると、打ちたくなる」と話し、各チームの順位なども影響することから「簡単に見えますが、かなり難しい作業になる」と語っていた。

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2022年8月27日のニュース