巨人・中田 初回に満塁弾!ド派手21打席ぶり安打 移籍後初のお立ち台

[ 2022年4月4日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人9―5阪神 ( 2022年4月3日    東京D )

<巨・神>初回、中田は満塁弾を放つ(撮影・沢田 明徳)
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 巨人・中田翔内野手(32)が、3日の阪神戦で自身通算6本目の満塁本塁打をマークし、今年最初の伝統の一戦を同一カード3連勝に導いた。前日まで20打席無安打と苦しんだが、初回に飛び出した21打席ぶりの安打がグランドスラム。ドラフト3位ルーキー・赤星優志投手(22)が7回4安打2失点でプロ初勝利を挙げた。チームは6連勝で貯金7。敗れた阪神は79年ヤクルトを上回るセ・リーグワーストの開幕9連敗となった。

 巨人移籍後、初のお立ち台。中田は「ファンの皆さんの声援でホームランになってくれたと思っています」と後押しに感謝すると、続けた。

 「まだまだ認めてもらってるとは思っていませんし、もっと結果を残して、もっと大きな声援を送ってもらえるように頑張りたい」

 巨人移籍後、初の肉体改造が功を奏した。オフには秋広とともに過酷な自主トレをこなしながら「丼2、3杯くらい」の食トレにも取り組んだ。体重は20キロ増。飛距離も取り戻し「自信しかない」と臨んだ15年目だった。開幕3試合目に1号本塁打。幸先よくスタートしたが、その後は20打席ノーヒットとつまずいた。「どっちかというと、毎年スタートは遅いんでね。まあ、ある意味、これが自分かと思って」。元来、エンジンのかかりは遅いタイプ。磨いた肉体にたぎるパワーを打球に乗せるべく、開花の時へ耐えて待った。

 巨人移籍後、初のグランドスラムだった。初回1死満塁、ガンケルの初球、134キロスライダーを強振。打った瞬間に「確信歩き」が出た。打球は左翼席で弾み「見ての通り全然貢献できていないので、初球からがむしゃらにいった」。移籍後、10度目の満塁機での初安打だった。

 不振が続く中、タイミングの取り方や、腕の位置などのフォームを自身の映像を見ながらチェックした。試行錯誤する姿に、原監督は「翔がこのところストレスがたまってね。練習でも一生懸命やって結果が出たのは非常に大きい」と称えた。

 チームは6連勝で貯金は7まで増えた。満開のチームの中で、一人遅めの開花宣言となった中田は「チームが連勝してくれていたので、そこに救われていた。ホッとした」。巨人移籍後、初のリーグ優勝、日本一へ。自身の浮上のきっかけをつかむ、3年ぶりの満塁弾だった。(川島 毅洋)

 ≪中田 満塁弾は6本目≫中田(巨)が初回に今季セ1号となる満塁本塁打。自身満塁弾は日本ハム時代の19年6月2日オリックス戦以来通算6本目だが、初回に放ったのは初めてだ。中田は15年4月5日オリックス戦でパのシーズン1号満塁弾。両リーグでシーズン1号となる満塁本塁打を記録したのは74、75年アルトマン(ロ、神)、77、79年若菜嘉晴(クラウン、神)に次いで43年ぶり3人目。

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