有藤通世氏 ロッテ・朗希リリースで“ピッ” 球の伸びが段違い

[ 2022年4月4日 05:30 ]

パ・リーグ   ロッテ4―2西武 ( 2022年4月3日    ZOZOマリン )

<ロ・西>先発の佐々木朗(撮影・長久保 豊)
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 【有藤通世 視点】ロッテ・佐々木朗はテイクバックに力みがなく、ボールをリリースする瞬間に“ピッ”と力を入れる理想的なフォーム。同じ160キロ台の球でも伸びが前回登板とは雲泥の差だった。

 28人の打者と対戦して初球ストライクを取ったのが18人。ストライク先行で最後まで自分のペースで投げていた。初回の岸から4回2死まで打者12人の初球は全て直球だったが、13人目の中村には一転して初球カーブから入った。この時点で1点差。山川、森を欠く西武打線で一発があるのは中村と両外国人の3人だけ。直球狙いの一発を避けるために中村に加えて5回のジャンセン、6回のオグレディにも初球を変化球で入り狙いを外した。試合展開をにらみながら投球の組み立てを変えることもできる。クレバーさを兼ね備えた剛腕がどこまで勝ち星を重ねるのか楽しみだ。(スポニチ本紙評論家)

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2022年4月4日のニュース