巨人・赤星 セ・リーグ新人一番乗りでプロ初勝利!7回2失点&プロ初安打も

[ 2022年4月4日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人9―5阪神 ( 2022年4月3日    東京D )

<巨・神>プロ初勝利を挙げ、原監督(右)と記念撮影する赤星(撮影・河野 光希)
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 巨人・赤星がセ・リーグ新人一番乗りでプロ初勝利を挙げた。7回4安打2失点。プロ2度目の先発とは思えないほど冷静だった。

 「球がそこまでいっていなかった分、コーナー目がけて投げるのを意識していた」

 自身の最速は152キロだが、この日の直球の平均球速は145キロだった。それでも、どの球種でもストライクを取れるのが強み。表情を変えず淡々とカーブ、ツーシーム、カットボールと変化球を低めに集めた。奪ったアウト21個のうち、13がゴロアウトだった。

 日大入学当初は、目いっぱい投げていた。当時監督だった仲村恒一さん(61)は「投手は速いボールではない」と短い距離でのネットスローを指示。余計な力が入らないよう投球動作中に、一度捕手から目線を切るよう助言した。「投げ急がず、ゆっくり投げられる。それがあの子のリズム」。この日も、足を上げてから一度視線を外し、力感ないフォームで投げ続けた。

 4回にはプロ初安打も放ち「(記念球は)2つとも親に渡したい」と笑顔。開幕3戦目を任され、6回1失点だった前回登板に続き試合をつくった。「1勝でも多く勝ち星を挙げられるように頑張っていきたい」。初のお立ち台には「自分がずっと憧れていた景色」と初々しさを見せた赤星。マウンドさばきは新人離れしている。(小野寺 大)

 ◇赤星 優志(あかほし・ゆうじ)1999年(平11)7月2日生まれ、東京都出身の22歳。小1で野球を始め、三宿中では軟式の上馬シニア野球クラブに所属。日大鶴ケ丘では1年秋からベンチ入りし、甲子園出場なし。日大では1年秋にリーグ戦デビュー。1メートル75、78キロ。右投げ右打ち。

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2022年4月4日のニュース