野球熱、スポーツ熱上昇へ ヤクルトが子どもたちの野球教室開校

[ 2022年4月4日 07:20 ]

度会博文氏
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 ヤクルトが今月から、子どもたちの野球教室「東京ヤクルトスワローズ ベースボールアカデミー」を開校する。球団関係者は「野球人口が減少している中で、純粋に野球を楽しんでもらいたいと思いますし、野球を通じて、少しでも子どもたちの成長の手助けができればと考えております」と抱負を述べた。

 巨人やソフトバンクなど複数球団が、すでにアカデミーを開校している。昨季、日本一に輝いたヤクルトも事務局を立ち上げ、準備を進めてきた。ヘッドコーチを務めるのは球団OBで18年からはNPBジュニアトーナメントでも監督を務める度会博文氏。通算46勝をマークした村中恭兵氏もコーチに就いた。

 2月下旬に神宮球場で開催された体験会は大にぎわいだった。参加した子どもたちは実際にティー打撃やキャッチボールを行った。快晴の下、プロ野球選手と同じグラウンドでプレーし、あちこちで笑顔がはじけた。少子化や環境面などによる野球人口の減少は深刻だ。2020年には全国の高校野球の部員数が1988年以来、32年ぶりに14万人を割り込んだという話もある。

 楽天やマリナーズで活躍した岩隈久志氏は、今年から中学硬式野球チームを創設し、自らがオーナーに就任した。巨人・菅野は、今季から学童野球や中学校の部活動で軟式野球に取り組む少年少女を支援する「エンジョイベースボールプロジェクト」をスタート。今季「公式戦での投球回×1万円」を支援金として全軟連に寄付していく。野球人口の減少に歯止めをかけるべく、様々な活動が起きている。

 渋谷区、港区、中央区を中心に活動をスタートするヤクルトのアカデミー。子どもたちの野球熱、スポーツ熱の上昇に、良い役割を果たして欲しい。(記者コラム 川手 達矢)
 

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2022年4月4日のニュース