阪神・岩崎 遥人&佐藤蓮と“静岡リレー”で日本一狙う 「3人で活躍できたら」

[ 2021年12月30日 05:30 ]

静岡県人会野球教室で金メダルを胸にトークショーをする(右から)岩崎、高橋、佐藤蓮 (撮影・奥 調)
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 阪神・岩崎優投手(30)、高橋遥人投手(26)、佐藤蓮投手(23)が29日、静岡県静岡市の草薙総合運動場硬式野球場で「プロ野球静岡県人会2021 野球教室&ミニトークショー」に参加した。3人は1軍のマウンドで“静岡リレー”を実現させ、来季のリーグ優勝に貢献することを宣言。球界の“富士山”を目指し躍動する心意気だ。

 先輩からの“むちゃぶり”は大きな期待の表れでもあった。オリックス・増井とともに参加したトークショー内で岩崎がまずは、高橋にハッパをかけた。

 「来年は遥人が1年間通して投げるので優勝します」。入団以来、1度もシーズン完走の経験がなく来季も左肘の手術明けとなる左腕の逆襲を強く願った。さらに、阪神勢3人による“静岡リレー”の話題になり、司会者から「9回は?」と振られた岩崎は高橋を挟んで右隣に座っていた佐藤蓮を指名。1年目を終えたばかりの右腕も「やるしかないです」と意気込んだ。

 イベント終了後、岩崎は改めて共闘を宣言した。「(リレー実現に)そうなってくれたらいい。3人で活躍できたらいいなと思う。彼(高橋)がちゃんと投げないと私は出てこないので」。現在はリハビリ過程にある高橋も「岩崎さんは最強なんで。テレビで見てても出てきたら“抑えるだろうな”と思う。(佐藤蓮と)2人で食らいついていきたい」としっかりと気持ちを受け取った。

 守護神への立候補は勢いだったかもしれないが、今季1軍昇格を果たせなかった佐藤蓮の気合はすさまじい。体のキレを出すため、食事制限を敢行し、今オフは体重107キロから6キロの減量に成功。スアレス退団を好機に捉え、「チャンスということでもある。1枠空いたのもあるし、割って入れるように。(先輩2人にも)まずは追いつけるように」と深くうなずいた。

 ブルペンの柱が力を誇示することはもちろん、次代の左腕エースがフル回転し、新戦力の台頭もあればVは近づく。富士山を見て育ってきた3人がチームを“てっぺん”に導く。(遠藤 礼)

 《金メダルをサプライズ披露》「プロ野球静岡県人会」のイベントは今年で5回目を迎え、野球教室では県内の小学生33人を指導した。昨年はオンラインでの開催だっただけに年長者の増井は「近くで細かく指導できた。毎年参加して、ここからプロ野球選手が出てくると(自分にとっても)楽しみな1日」と振り返った。ミニトークショーでは東京五輪の野球代表だった岩崎がウインドブレーカーを脱いで、忍ばせておいた金メダルをサプライズで披露。子供たちからは歓声が上がった。

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2021年12月30日のニュース