阪神ドラ2・鈴木 鹿児島から世界へ羽ばたく投手に 「最終的にメジャーで活躍したい」

[ 2021年12月30日 05:30 ]

アメフットのボールを使って自主トレをする鈴木勇斗(撮影・坂田 高浩)
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 阪神ドラフト2位・鈴木勇斗投手(21=創価大)が29日、世界へ羽ばたく投手になることを高らかに宣言した。故郷・鹿児島県姶良市(あいらし)の「ビーラインスポーツパーク姶良」で自主トレを公開。年明けの新人合同自主トレに備えた。

 「野球選手になってから、最終的にメジャーで活躍したいという気持ちはある。最終目標は常に持ちながら、下積みをやっていく」

 最高到達点を高く見据えた。約2時間の自主トレ公開では、エンゼルス・大谷やパドレス・ダルビッシュらも取り入れるアメフットボールを使った練習も披露。「左腕が体の近くを通して投げる意識で、体の感覚を高め(体に)覚えさせるイメージです」。投球時に肩肘への負担が少ないゼロポジションを意識。年明けの入寮時にも持参する予定だ。

 思い描くサクセスロード。第一歩は高橋や伊藤将、来季から先発に転向する及川ら左腕との争いに勝ち抜き、猛虎の先発枠に割って入ることから始まる。「やるからには負けたくない。いろいろ経験して、失敗して、1年間を通していいものにしていけたら」。全てが挑戦の1年目。同郷の大先輩でもある中日・福留との対戦も熱望し、「自分の実力や持っている力を試せる」と意気込んだ。

 「先発を希望しているので、ローテーションに入って1年間投げ続けることを目標にやっていく」。阪神で背番号28を付ける左腕は江夏豊以来。志は高く、夢は大きい。(石崎 祥平)

 ◇鈴木 勇斗(すずき・ゆうと)2000年(平12)3月17日生まれ、鹿児島県日置市出身の21歳。吉利小3年から野球を始める。鹿屋中央では2年秋からエースで、3年夏は準決勝で敗退し甲子園出場なし。創価大では2年春からリーグ戦に登板し通算23試合10勝3敗。3年秋は最優秀選手、最優秀投手、ベストナインの3冠。1メートル74、83キロ。左投げ左打ち。

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2021年12月30日のニュース