広島・野間 走り方改革で“ノーモア離脱” 来季野手キャプテンの自覚「悔いを残さず戦っていけるように」

[ 2021年12月30日 05:30 ]

走り方改革で来季センター奪取を誓う広島・野間
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 広島・野間峻祥外野手(28)が“走り方改革”に取り組んでいる。右膝と左大腿裏を痛め、自ら好機を手放した今季。その反省からオフは意識して走り方を変え、体幹強化に腹筋、背筋などを鍛える意向だ。故障を予防し、ノーモア離脱。野手キャプテンに就任する来季はセンターの定位置をつかみ取り、決して手放さない。

 脚の故障に泣いた1年だった。沖縄キャンプ中の2月16日、ロッテとの練習試合で打球を追ってフェンスに激突し、右膝を負傷。9月22日には左大腿裏の状態が悪化し、登録を抹消された。野間は反省を込めて振り返る。

 「最初のケガはプレー中の突発的なものだったけど、最後のそれは急になったのではなく、自分で分かっていた中で起きてしまったという感じだった」

 とりわけ、9月の離脱が悔しい。7月10日のヤクルト戦から1番に抜てきされ、東京五輪の休止期間を挟んで以降の34試合に先発出場。この間は打率・285とコンスタントに打ち、「1番・中堅」定着への期待が膨らんでいた時だった。

 「だから、走り方から意識して変えたい。太腿裏や前、四頭筋に(疲労が)来ることが多いので、もう少し(脚の)付け根や尻回り、体幹を使った走り方ができれば、ケアにもつながると思う」

 離脱には収穫もあった。3軍調整を強いられた際、体幹が使えていないことが判明。「(故障予防には)やっぱりインナーの部分が大事になる」。今後は筋力トレーニングと並行し、体幹を意識しながら腹筋、背筋などの強化に励む意向だ。

 「ケガをするようでは、そこまでということ。レギュラーになるには、どうケアしていくかが重要になる。悔いを残さず戦っていけるように準備したい」

 野手キャプテンを務める来季。メジャーに挑戦する鈴木誠は5度のゴールデングラブ賞を誇り、抜けた後の外野陣を考えると、高い守備力を持ち、両翼への司令塔を担える野間の奮起は欠かせない。本人、百も承知だ。

 「誠也なら、ある程度分かってくれているので守りやすかったけど、若い選手の場合は気にかけながら。やらないといけない年齢なので、ケガせず、プレーで引っ張っていけるように頑張りたい」

 ノーモア離脱。その先に、センター定位置奪取の光が見える。(江尾 卓也)

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2021年12月30日のニュース