「世界の輝」になる!阪神・佐藤輝 プロ入り後初の母校・近大凱旋、アーチェリー・古川の話に触発された

[ 2021年12月24日 05:30 ]

母校・近大で東京五輪アーチェリー銅メダリストの古川高晴(右)とトークショーを行い、壇上で弓を引く佐藤輝(撮影・北條 貴史)
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 「世界の輝」になる!阪神・佐藤輝明内野手(22)が23日、東京五輪アーチェリー団体、個人銅メダリストの古川高晴(37=近大職員)とともに母校・近大でトークイベント「2021年近大の顔~母校でぶっちゃけ!~」に参加した。トークショーで先輩から「結果から行動を考える」というメンタル面の秘けつを吸収し、「全世界の野球人が知っているようなプレーヤーになりたい」と決意を新たにした。

 プロ野球選手として初の母校凱旋。佐藤輝は「思い出の場所に帰ってこられたんでうれしい」と頬を緩めた。1年前にドラフト指名を見届けた会場で五輪メダリストとのトークに花を咲かせた。古川が発する言葉に共感し、特にメンタル面の話に感銘を受けた。

 「野球も少なからずメンタルが大切な面がある。そういう世界でやられている人の話が聞けて、きょうは貴重な時間になった」

 12年ロンドン五輪で個人の銀、今夏の東京五輪で団体、個人の銅を獲得した古川。司会者から大舞台で結果を出す秘けつを問われると「自分がなりたい結果から行動を考える」と回答し、「金メダリストだったらどういう行動をするか。自分のなりたい姿を浮かべて、どういう行動をとるべきかを考えたら目指すような人の行動がとれる」と続けた。イベント後、取材に応じた佐藤輝はその言葉を踏まえて「全世界の野球人が知っているような、そういうプレーヤーになりたい」と「結果」を掲げ、そこまでの道のりを思い描いた。

 2人は考え方の面でも共感。ルーティンについて古川が「結果が悪かった時に技術の問題じゃなく、そこに言い訳を作っている。何でも対応できるようなルーティンはない」と言えば、佐藤輝も「あまりない。(手袋は)左からはめます」とした上で「打てなかったら技術が足りないだけ。そういう言い訳を作らない部分では似ている部分なのかな」と呼応した。また「応援してもらえるところは(両競技に)共通と思う。それをいかに力に変えるかというお話をされていた。プレッシャーに感じるのか、パワーと捉えるのか。すごい共感した部分はありました」と、その発想にも大きくうなずいた。

 アーチェリーにちなんで、来年、射抜きたい目標を問われた佐藤輝は「優勝じゃないですか」と即答。先輩の“金言”も参考にして強じんな精神力を身につけ、頂点に向かってアーチを架ける。(阪井 日向)

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