DeNA・牧 球団初の新人3割 新人シーズン安打長嶋さんとタイ

[ 2021年12月24日 05:30 ]

DeNA・牧
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 【データで振り返る21年12球団記録レビュー 11】新人王を逃したが打撃内容は圧巻だった。DeNAのルーキー牧は今季153安打を放ち、打率は・314。新人のシーズン安打としては58年長嶋茂雄(巨)に並ぶ5位タイで、打率は3位と上位を占めた。新人3割以上は98年坪井智哉(神=・327)、高橋由伸(巨=・300)以来23年ぶり12人目。チームでは初めてクリアした。

 固め打ちも多く、3安打以上の猛打賞14度は長嶋に並ぶ新人最多タイ。1試合4安打4度はセの新人最多記録で、8月25日阪神戦では新人初のサイクル安打を達成した。本塁打は新人9位タイの22本。ルーキーの「打率3割、20本塁打」は86年清原和博(西)以来35年ぶり4人目になった。もっとも過去3人は全て新人王。なれなかったのは牧が初めてだ。

 球宴直前までは86試合で打率・277だったが、球宴後は56試合で打率・372に上げた。51年に球宴が始まってから開催しなかった20年を除き、規定打席に達した新人は86人。これらの選手の後半戦打率を出すと、牧は清原の・356を抜き歴代1位になった。

 同様に球宴後のOPS(長打率+出塁率)は1・050。1・000以上だと超一流とされるこの指標。後半戦の数字が1・000超えの新人は長嶋1・068、清原1・184に次ぎ3人目だ。過去に新人の首位打者はおらず、2位が2人で3位が今季の牧を含め2人。最速の首位打者は入団2年目で、11年長野(巨)まで9人しかいない。来季の牧にチャンスありと見る。(記録課・宮入 徹)

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