西武・平良1億円異例の「病院更改」 チーム最高昇給 コンビニで「プチぜいたくしたい」

[ 2021年12月24日 05:30 ]

リモートで契約更改交渉を行った平良(球団提供)
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 リモートによる契約更改交渉。コロナ下だから、ではない。西武・平良がいたのは都内の病院だった。今季は急成長を遂げたタフネス右腕は5800万円増の年俸1億円でサインし「(昇給で)コンビニの買い物は値段を見ないプチぜいたくをしたい」と笑わせた。

 異例の「病院更改」となったが、大事に至る故障や病気ではない。10月23日に来季を見据え右足首を手術(右足後方インピンジメント症候群に対する関節鏡視下骨片除去術)。退院後はキャッチボールを再開するほど回復していたが、患部に細菌が入って11月下旬に再入院したという。現在も入院中だが「(来年2月の)キャンプには間に合う。開幕に合わせてやっていきたい」と説明。交渉役の渡辺久信GMも「入院しているが普通なら退院のレベル。平良なので、慎重に慎重にということで」と説明した。

 今季は開幕から7月1日のソフトバンク戦まで39試合連続無失点のプロ野球記録を樹立。チームトップの62試合で3勝4敗20セーブ、防御率0・90で21ホールドの成績を残した。「20セーブ&20ホールド」はパ・リーグ史上初の快挙。「MVPの(オリックス)山本選手のような支配的な投手になれたら」とさらなる進化を誓った。

 高卒5年目の1億円到達は球団では01年の松坂、09年の涌井(現楽天)以来3人目。被本塁打0、防御率0点台の安定感を披露した平良は「来年も防御率0点台を目指したい」と宣言した。再入院というトラブルには見舞われたが、2022年に向け視界は良好だ。(君島 圭介)

 《高卒5年目以内で大台到達 西武では松坂、涌井以来》平良(西)が高卒5年目で年俸1億円に到達。西武で高卒5年目以内の1億円到達は、01年松坂大輔(3年目・1億円)、09年涌井(5年目・1億2000万=現楽天)に次ぎ3人目だ。なお、高卒選手の1億円最速到達は前記松坂と15年大谷翔平(日=現エンゼルス)の3年目。

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2021年12月24日のニュース