ヤクルト・村上「来年は3割、40本、100打点」22歳シーズンで王超えへ 2億2000万円で契約更改

[ 2021年12月21日 05:30 ]

契約更改交渉後の会見を終え、記念写真におさまるヤクルト・村上宗隆
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 セ・リーグMVPのヤクルト・村上宗隆内野手(21)が20日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、1億2000万円増の年俸2億2000万円でサインした。先輩・青木に並ぶ5年目野手歴代最高額。高卒野手ではイチロー、松井秀喜の1億6000万円を上回った。

 会見場に現れた村上は、ゆっくりと席に座り、胸を張って口を開いた。「最大限の評価をしていただきまして、1億2000万円アップの2億2000万円、プラス出来高でサインさせてもらいました」。5年目野手の史上最高額だった。

 高卒5年目野手としてはイチロー(オリックス)、松井秀喜(巨人)の1億6000万円をはるかに超えた。「凄く光栄なことですが、本当にまだまだ僕なんて比べられるほどの成績ではない。野球人生が終わったときにそういった方たちに肩を並べていられれば」と謙遜したが交渉の席では、球団からさらなる好条件も提示された。出来高払い設定の提案。内容の詳細は今後、詰めていくが、成績次第ではさらなる上乗せを認めるという、期待の大きさの表れだった。

 4年目の今季は、2年連続で全試合4番に座り、打率・278、39本塁打、112打点をマーク。20年ぶりの日本一に貢献した。東京五輪では金メダルも獲得。本塁打王に初めて輝いたが、悔しさも残った。し烈なタイトル争いを繰り広げた2冠王の巨人・岡本和に、打点は1届かず。セ・リーグ最年少でMVPを獲得した15日のNPBアワーズでは「1点差で逃した。岡本さんにリベンジしたい。来年も争いたい」と宣戦布告した。あと1本だった40本塁打も心残りだが「自分の中では、あの打席はもう少しこうしておけばよかったなとか、いろいろと反省点がある。そこは自分の伸びしろ」と前向きに捉えた。

 オフは都内を中心に自主トレを行い、来季へのスタートを切った。「来年は3割、40本、100打点ぐらい叩き出せれば満足のいくシーズンになるかなと思います」。来季、目標を達成すれば、王貞治、秋山幸二の23歳を更新する、22歳シーズンでの最年少40発になる。(青森 正宣)

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