ソフトバンク・柳田 球団記録王手の7度目3割 来季は8度目&通算打率・319のアップも目指す

[ 2021年12月21日 05:30 ]

7度目の打率3割を達成した柳田

 【データで振り返る21年12球団記録レビュー 8】日本シリーズ5連覇を狙ったソフトバンクだったが、まさかの4位に転落。13年の4位以来となるBクラスに終わったが、柳田のバットは今季も好調だった。打率・300はチーム最高でパ・リーグ4位。自身のシーズン3割は昨年に続き7度目となった。規定打席以上での打率3割の達成回数を調べると、歴代最多は張本勲の16度(日で13度、巨で3度)で、柳田は日本時代のイチロー(オ)、高橋由伸(巨)らに並ぶ23位に浮上。チームでは門田博光(当時南海)の8度に次ぎ、野村克也(当時南海)、松中信彦の6度を抜く単独2位となり、球団記録に王手をかけた。

 3割をこれだけマークすれば、通算打率は当然高くなり、3946打数1259安打の・319。通算打率ランキング作成時の規定打数とされる通算4000打数にもあと54と迫り、来季序盤にも到達しそうだ。そこで、現時点で4000打数以上の291選手を対象にした通算打率上位を出してみると、リー(ロ)・3200、青木宣親(ヤ)・3198、若松勉(ヤ)・31918、張本勲(ロ)・31915、ブーマー(ダイエー)・317が5傑。これに、柳田の打率(・31905)を当てはめると、トップから僅差の5位となっており、何位で顔を出すか楽しみだ。巻き返しを期すチームにとって主砲の活躍は不可欠なだけに、8度目の3割でさらなる通算打率アップを目指したい。(記録課・志賀 喜幸)

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