オリックス中嶋監督“予告先発”!日本シリーズ予告先発なし決定後に「うちは、やるよ。山本よ」

[ 2021年11月19日 16:33 ]

20日開幕 SMBC日本シリーズ2021   オリックス―ヤクルト ( 京セラD )

日本シリーズ初戦先発を“予告”されたオリックス・山本由伸
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 あす20日に開幕する「SMBC日本シリーズ2021」(オリックス―

ヤクルト)の監督会議が19日、京セラドームで開かれ、予告先発を採用しないことが決まった。予告先発が採用されないのは、17年のソフトバンク―DeNAによる日本シリーズ以来、4年ぶりのことになる。

 予告先発があろうとなかろうと関係ない。オリックス中嶋監督は、予告先発なしを監督会議で確認、決定した後に堂々と“予告先発”した。「どっちが、どうするのか、という話で、事前会議がオレが先で、うちは(予告先発)やりますよ、と。そしたら向こうが(しない)と。そうなるど、ルール上、やらないという方が優先らしい。片方が(予告先発を)やらないなら、やらない、になるらしい。結局、(高津監督は)やらないって言ったんだな、と」と予告先発なしに決まった経緯を説明した後、ヤクルト側が予告先発をしないと選択したことについて「いや、別に。うちは、やるよって。別に片っぽがやってもいいでしょ?バッて言った方がいいやん。山本よ。万全にいってくれたらいい、それだけです。で、その次からは気が向いたら言うわ」と話し、初戦はシーズンで18勝を挙げ投手タイトル4冠の絶対エース山本しかいないと語った。

 4年ぶり予告先発なしの中の中嶋監督の“予告先発”。あすから始まるセパ1位球団によるシリーズでは、どんなドラマが待っているのか――。18時、決戦の幕が開ける。

 <日本シリーズの予告先発なしによる奇襲先発> 過去の日本シリーズでは予告なしの先発投手の読み合いが重要な戦いのひとつでもあった。1982年の西武(前期V)―日本ハム(後期V)ではチームメートをも欺いた骨折20勝腕・工藤幹夫の奇襲先発、90年巨人―西武の盟主対決では20勝大エース斎藤雅樹よりも絶好調・槙原寛己を初戦に先発も初回にデストラーデに3ランを浴びそのまま敗戦。結局、藤田巨人は西武に屈辱の4連敗に終わった。

 イチローにとって初の日本シリーズとして注目を集めた95年のヤクルト―オリックスでは肩痛を“演じた”ブロスがまさかの先発で快投。第5戦でも勝利しシリーズ2勝を挙げた。21世紀初のGL決戦となった02年の西武―巨人では伊原監督が本命・西口ではなく後半戦未勝利の松坂に託したが3回4失点でKO。チームは巨人に4連敗で敗れ去った。

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