目指せ高校球児の“センター”盛岡大付・金子 乃木坂46齋藤飛鳥の可愛さ力に4戦連発!

[ 2021年7月23日 05:30 ]

第103回全国高校野球選手権岩手大会準決勝   盛岡大付12-4一関学院 ( 2021年7月22日    岩手県営 )

<盛岡大付・一関学院>帽子のつばに大ファンの乃木坂46・齋藤飛鳥の名前を入れている盛岡大付・金子
Photo By スポニチ

 第103回全国高校野球選手権(8月9日から17日間、甲子園)の地方大会は22日、30大会で138試合が行われた。岩手大会では盛岡大付が一関学院を7回コールドで下し決勝進出。金子京介内野手(3年)が4試合連続本塁打を放ち、1大会4本の大会タイ記録をマークした。23日は27大会で83試合が行われる。

 大会記録更新へ、そして甲子園へ王手をかけた。先頭で迎えた5回、金子は真ん中に来たスライダーを逃さなかった。4戦連発となる左越えソロだ。

 「フルスイングをして長打が出ればと思って打席に入った。打った瞬間、行ったなと」

 盛岡大付OBの植田拓(現BC茨城)が17年に記録して以来4年ぶり3人目で、岩手大会記録に並ぶ4本目の本塁打は、高校通算55号アーチ。関口清治監督にも「凄く調子が良い。正直、ここまで成長してくれるとは。先輩の記録を超せるように頑張ってくれれば」と称賛された。

 強打が売りの盛岡大付打線の中でも際立つパワー。その源は人気アイドルグループの乃木坂46だ。17年に発売した初写真集が5月に36度目の重版となった齋藤飛鳥が推しメン。帽子のつばに名前を書き込むほど大ファンで「可愛い。ライブ映像とか見て、モチベーションにしている」と語る。

 3人の兄を持つ4人兄弟の末っ子は、母・太子(たいこ)さん(52)いわく「甘えん坊」。1メートル87、95キロと堂々とした体格の右のスラッガーに成長した。東京・多摩和田中から盛岡大付に進学して寮生活。これまで特に何かを欲しがることはなかったが、今年の正月に帰省した際には「乃木坂のグッズが欲しい」とおねだりした。

 12得点で7回コールド勝ちし、頂点まであと1勝。4試合で41得点の勢いそのままに、春の県大会決勝で0―15と大敗した花巻東に挑む。「春は相手の思うように打ち取られた」と敗因を分析。試合巧者のライバルに「シフトを敷いてくると思う。いないところに打つ練習をしてきた」とリベンジに燃える。

 「流れを変えられるような打撃を。その延長がホームランになれば」。新記録を引っさげて聖地へ――。推しメンのように、全国区になる準備はできている。(小野寺 大)

 ◇金子 京介(かねこ・きょうすけ)2004年(平16)1月18日生まれ、東京都多摩市出身の17歳。多摩バーズ少年野球クラブで小2から野球を始める。東京・多摩和田中では町田ボーイズに所属。盛岡大付では2年秋からベンチ入り。好きな食べ物はステーキ。50メートル走6秒2、遠投90メートル。1メートル87、95キロ。右投げ右打ち。

続きを表示

この記事のフォト

2021年7月23日のニュース