神様、仏様、宮城様!オリックス10年ぶり8連勝で首位 1964年同様に東京五輪年は“関西シリーズ”?

[ 2021年6月21日 05:30 ]

パ・リーグ   オリックス3ー0楽天 ( 2021年6月20日    楽天生命パーク )

<楽・オ>楽天に勝利し、スタンドの声援に応えるオリックス・宮城(撮影・吉田 剛)
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 オリックス・宮城大弥投手(19)が14年7月25日以来、2522日ぶりの首位タイ浮上を呼んだ。20日の楽天戦で新人王を争う早川と2度目の投げ合い。8回無失点でリーグトップタイの7勝目を挙げ、10年ぶり8連勝に貢献した。セ・リーグは阪神が首位を独走中。前回東京五輪があった1964年以来、2度目の関西球団による両リーグ優勝が実現するかもしれない!?

 父の日に“孝行息子”が最高の贈り物だ。宮城は中嶋監督と勝利のエアハイタッチをかわし、照れくさそうにペコリと頭を下げた。2軍監督だった昨季から目をかけてくれた恩師に2522日ぶりの景色を届けた。

 「初回からストライク先行でポンポンいけたこと、スライダーが入ることで、どんどん攻められたことが良かったと思います」

 純朴そうで、おとなしい19歳がマウンドでは超強気だ。初回2死で浅村と対峙(たいじ)。直球とスライダー2球で追い込み、ファウルを挟んだ4球目、膝元を突くクロスファイアで見逃し三振に仕留めた。

 危機ではギアを上げた。8回2死一、二塁で鈴木大を3球連続カーブで二ゴロ。「監督にいいアドバイスをもらった(球種)。自信を持っているボールだから投げられました」。新人だった昨季の2軍時代に投球の幅を広げるため、指揮官の勧めで習得した緩急を生む武器で、最後まで三塁を踏ませなかった。

 また「宮城」の地で勝った。新人王を争う早川とは2度目の投げ合いで前回に続いて敵地で完勝。プロ初のスライド登板でも、丸刈り初登板でも安定感は変わらず、先輩・山本と並ぶリーグトップタイ7勝目を挙げ、球団高卒投手では95年平井正史以来の栄誉も見えてきた。

 初めて知る首位の座にも中嶋監督は「前からしがみつくと言っているように食いついていけたら…」と挑戦者の姿勢を崩さない。6カード連続勝ち越しで貯金5。宮城は「その(7年前の)時はチームにいなかったので」と天然気味に断りを入れてから、「チームに貢献できているのは、うれしいこと」とうなずいた。96年を最後に12球団で最も遠ざかるリーグ優勝へ、成長著しい中嶋チルドレンがキーマンだ。(湯澤 涼)

 《12球団最長のブランク》オリックスが11年以来10年ぶりの8連勝。32勝27敗8分けの勝率・542で楽天と同率の首位に立った。オリックスの首位は14年7月25日の単独首位以来、2522日ぶり。首位ブランクは開幕直後5試合の期間を除いても12球団で最も長かった。14年はソフトバンクと優勝を争い、9月25日には2位でマジック7を初点灯させるも、勝率・002差でかわされて2位。以降昨季まで5→6→4→4→6→6位とAクラスからも遠ざかっている。

 《前回関西対決は南海日本一》現在セ・リーグの首位は阪神。関西のチームが両リーグで優勝すれば64年のパ=南海、セ=阪神以来57年ぶり2度目。日本シリーズでの関西対決も、この一度しかなく、南海の4勝3敗だった。

 ▽1964年の日本の主な出来事 10月10日から24日までの15日間、東京五輪が開催され、日本は計29個(金16、銀5、銅8)のメダルを獲得した。これにともない東京~新大阪間で東海道新幹線が営業開始。大阪では阪神高速1号環状線が部分開通するなど日本全体でインフラ整備が進んだ。プロ野球では王貞治(巨)が55本塁打の新記録を達成。競馬ではシンザンが史上2頭目の三冠馬。政治では第1次佐藤栄作内閣が発足。流行歌は美空ひばり「柔」、都はるみ「アンコ椿は恋の花」。

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