大谷 打球速度192キロ!今季MLB最速&自己最速2点二塁打 エ軍は1071日ぶり首位に

[ 2021年4月14日 02:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス10ー3ロイヤルズ ( 2021年4月12日    カンザスシティ )

<ロイヤルズ・エンゼルス>7回、右越えに2点適時二塁打を放つ大谷(AP)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(26)が12日(日本時間13日)、ロイヤルズ戦で3安打3打点。7回に右越えにメジャー全体で今季最速の打球速度119マイル(約192キロ)の「超速二塁打」を放った。119マイル以上は計測が始まった15年以降では5人目で歴代4位タイの記録。男子ゴルフでアジア人初のマスターズ優勝を果たした松山英樹(29)にも刺激を受け、二刀流で唯一無二の道を突っ走る。

 実況アナウンサーも思わず絶叫した。「This is a rocket by Ohtani!(大谷がロケットをぶっ放した)」。1点差に詰め寄られた7回2死二、三塁。大谷が右腕バーローの95マイル(約153キロ)シンカーを強振すると火を噴くような打球がワンバウンドで右翼フェンスに当たった。

 貴重な2点二塁打。打球速度は自己最速で今季メジャー最速の119マイルを計測した。「もうちょっといい角度で上がれば本塁打になる」と貪欲だが「スタットキャスト」による計測が始まった15年以降、打球速度119マイル以上はスタントン(現ヤンキース)ら4人しかおらず大谷の打球は4位タイ。規格外のパワーを披露した。

 メジャーでは打球速度95マイル以上を「ハードヒット(痛烈な打球)」と分類し、近年は強打者の指標だ。18年のデータでは95マイル以上の全打球の打率は・524で、95マイル未満は・219と極端に下がる。つまり打球速度が速ければ打率が上がり、角度がつけば長打にもなる。コロナ禍で60試合制だった昨季、大谷は105マイル(約169キロ)以上の打球が175打席中、15本(8・6%)だったが今季は41打席で早くも10本(24・4%)を記録する。

 強打が多い一因はコンディションの向上。19年9月に手術した左膝が強化され、軸足の左足に重心が乗り、ミート後の左足の蹴りも強くなっている。試合前の打撃練習は開幕戦以外は屋内の調整が続くが「外で打つと飛ばしたいとなり余分な動きが出る。今の状態だとそこまで必要ない」と頼もしい。

 ゴルフ界からも刺激を受けた。松山のマスターズの結果はテレビ中継で気に掛けていたが優勝はカンザスシティーへの移動の航空機内で知り「凄い。後ろ(の席)のトラウトに“優勝したぞ”と言われて。良かったなって」と笑う。松山は優勝インタビューで「野球ではダルビッシュさん、前田健太さん、大谷(翔平)がいるけどゴルフは僕しかいない」と世界で戦う日本人の一人に挙げてくれた。今後も海の向こうに明るい話題を届ける。

 今季初の3安打で打率・333とし、11打点はチームトップ。チームは18年5月7日以来、1071日ぶりの地区単独首位に浮上した。打球速度の「マスターズ」の仲間入りを果たした大谷がグリーンジャケットではなく、チャンピオンリングに指を通す日が来るかもしれない。

 ≪投手でも2位≫歴代トップの打球速度122.2マイル(約196.6キロ)を誇るスタントンは同119マイル(約191.5キロ)以上を18度、ジャッジは5度記録。サンチェス、クルーズ、大谷は1度だけ。また今季の先発投手の最速はデグロム(メッツ)の102マイル(約164.1キロ)。今春オープン戦で101.9マイル(約164.0キロ)を記録した大谷は101.1マイル(約162.7キロ)で2位につけている。

 ▽スタットキャスト 大リーグが15年に本格導入し、全試合の打者の打球速度や飛距離、投手の最高球速、回転数などを解析。近年、注目される打球速度98マイル(約158キロ)以上、打球角度は26~30度の「バレルゾーン」に入れた打球の割合を示すバレル率も分析可能で、大谷は同19.5%で12日(日本時間13日)時点でメジャートップだ。

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