広島・森下が東京五輪出場に「大前進」 侍・稲葉監督「彼のような整った選手は必要」

[ 2021年4月14日 05:00 ]

東京五輪で日の丸を背負う可能性が出てきた広島・森下

 広島・森下暢仁投手(23)が東京五輪で日の丸を背負う可能性が出てきた。侍ジャパンの稲葉篤紀監督(48)が13日、阪神戦の視察に訪れた甲子園で「彼のような整った選手は必要。先発として考えたい」と明言した。試合は降雨中止となり森下は14日にスライド登板。まずはシーズンに集中しながら代表入りを果たす意気込みだ。

 阪神戦は雨脚が強まった午後5時20分に中止が決定。甲子園を訪れていた侍ジャパン・稲葉監督は「今日は森下投手が投げるので見に来た。残念だけど、今後もしっかり見ていこうと思う」と打ち明け、右腕への好印象をよどみなく語った。

 「昨年いい成績を残しているし、今年も安定感がある。2年目で疲れがどうかなと思ったけど、関係なく自分の投球ができている」

 代表選出が有力視されたソフトバンク・千賀が、6日の日本ハム戦で左足首のじん帯を損傷。競技復帰まで2~3カ月を要する見込みで、東京五輪への出場は不透明となった。そこで名前が挙がったのが森下だ。稲葉監督は言葉を重ねる。

 「いろんな球種を持っているけど、全て扱える。一つ悪くても違う球で勝負できる。先発としてゲームをつくれるし、自分から崩れることがない。彼のような整った選手はジャパンに必要だと思う」

 まさに絶賛の嵐。何しろ、10勝3敗、防御率1・91の好成績を誇った昨季のセ・リーグ新人王だ。2年目の今季も順調に滑り出し、開幕から15イニング無失点を続けて2戦2勝。稲葉監督は、期待の大きさを示すように役割にまで言及してみせた。

 「中の経験がないので、先発で考えたいと思う。建山投手コーチと話し合いながら」

 当の森下は戸惑いを隠せなかった。稲葉監督が視察に訪れていたと聞かされると「そうなんですね。知らなかった」と汗を拭い、代表入りについても慎重に言葉を選んだ。

 「候補に挙がったのは光栄です。でも、そこは意識せず、シーズンに集中して頑張りたいと思います」

 東京五輪代表候補という甘い響きにも浮かれず、目の前の試合に集中する。誇るべき23歳の長所だ。プロ初のスライド先発にも「どういう状況でも自分の投球をするだけ」と力強い。明大時代に何度も背負った日の丸。快投を続け、次はプロとして大舞台に立つ。 (江尾 卓也)

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