広島・栗林 ヒヤヒヤながらも初セーブ! 本拠地の“お披露目”で3奪三振、1点差逃げ切り

[ 2021年3月21日 17:06 ]

オープン戦   広島2ー1ソフトバンク ( 2021年3月21日    マツダスタジアム )

<広・ソ3>広島5番手の栗林(撮影・岡田 丈靖)
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 広島のドラフト1位・栗林良吏投手(24=トヨタ自動車)が、21日のソフトバンク戦に9回から登板し、ヒヤヒヤながらも1点のリードを守り切って、初セーブをマークした。19日に佐々岡監督が守護神抜てきを明かしてからは初登板。本拠地マツダスタジアムのファンの前で粘投を見せた。

 栗林は2ー1と1点リードの9回に、満を持して登場した。先頭の明石に左翼線への二塁打を浴びたが慌てない。牧原、栗原を連続で空振り三振。上林には四球を与え、代打・長谷川には右前打を許して2死満塁の危機を背負うが、フルカウントから周東を見逃し三振に抑えて、マウンド上でホッと一息ついた。

 17日のヤクルト戦でも村上を空振り三振にしとめるなど3者凡退。対外試合はここまで6戦連続無安打、無失点と完璧で、初登板だった2月17日の巨人との練習試合で、1死から湯浅に四球を与えて以降、四球はおろか1人の出塁さえ許していなかった。この日はピンチを招いたが、安定感は新人離れしていた。

 佐々岡監督は、抜てきの理由については「強い球、空振りを取れる変化球を見てふさわしいと思った。僕が決めたことなので“思い切ってやりなさい”と(伝えた)。責任を取るのは僕だから後は託すだけ」と説明し、ルーキーながらも信頼感を見せていた。

 栗林はこれまでに「言われたところで仕事をするだけ。守護神のイメージは全然ないですけど、常に同じ結果を出せるように頑張りたいと思います」と話していた。2003年の永川(1軍投手コーチ)以来、18年ぶりとなる「新人守護神」の誕生。広島のV奪還にはキーマンとなりそうだ。

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2021年3月21日のニュース