広島のサバイバルは「延長戦」突入 佐々岡監督が今春Cでの1、2軍入れ替え見送りを示唆

[ 2021年2月15日 05:30 ]

阪神戦が中止となり室内で練習するナインを河田ヘッドコーチ(右)と見つめる佐々岡監督 (撮影・奥 調)
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 広島・佐々岡真司監督(53)は14日、今春キャンプでの1・2軍入れ替えを見送る可能性を示唆した。初の対外試合になるはずだった阪神戦(コザしんきん)は雨天中止。11日の紅白戦も雨で流れ、かつ2軍からの推薦がない現状に、19日に予定される入れ替えは「よほど(のことがない限り)というところ」と語った。サバイバルは3月1日の打ち上げまで延長される。

 試合開始が目前に迫った正午過ぎ、キャンプ地の沖縄市を豪雨が見舞った。グラウンドは、ほどなくして水浸しとなり、今春初の対外試合として予定された阪神戦は午後零時40分に中止が決定。佐々岡監督は、残念な思いを隠さなかった。

 「今日投げる予定のメンバーは、前回の紅白戦でも流れている。仕方がないけどね。見てみたい気持ちがありましたからね」

 先発の遠藤を含む5投手は11日に予定された紅白戦の登板を雨で逃したばかり。短期間で2回連続の雨天中止。意気込む彼らにとっては不運としか言いようがない。1軍帯同の可否を見極める時期でもあり、首脳陣のプランにも狂いが生じた。

 当初は11、12日の紅白戦から17日の巨人戦まで実戦5試合を対象に検討し、19日に1・2軍の入れ替えを実施する予定だった。だが2試合が中止になったことで方向転換。宮崎・日南でキャンプを張る2軍からの推薦が乏しい現状も重なった。

 「試合をしていないので、評価のしようがない。2軍からもそこまで良い報告がない。19日の入れ替えは、よほど(のことがない限り)というところ」

 コロナ下、キャンプ中の移動を伴う入れ替えは1度のみ。指揮官の説明は実施を見送る可能性に言及したものだ。2軍ではこの日、右肘手術からの復活を目指す大瀬良がフリー打撃に登板。順調なら右腕1人が19日に沖縄入りすることになりそうだ。

 沖縄での1軍サバイバルは事実上、キャンプ打ち上げの3月1日まで延長。阪神戦が中止になったことで遠藤ら5投手は16日に予定されるロッテ戦(コザしんきん)でのスライド登板が決まり、18日には新たに紅白戦が組み込まれた。

 「最初は若手が試合に出る。競争意識をもってやってほしい。内容が良ければ次のチャンスがある。結果よりも内容を重視したい」

 現状は低調でも挽回が可能なサバイバル延長。沖縄がヒートアップするのはこれからだ。 (江尾 卓也)

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