21年の中日は「3倍、3倍」!与田監督が昨季から約3倍増の「盗塁企図150」を厳命

[ 2021年2月15日 05:30 ]

DeNA戦が雨天中止となり、球場を訪れた阪神・藤川SAと話をする中日・与田監督(右)(撮影・島崎 忠彦)
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 悲願の10年ぶり優勝へ、中日が昇竜ならぬ「走竜軍団」と化す。与田剛監督(55)は「動くことを残り試合の中で徹底的にやる」と改めて機動力強化の姿勢を示した。

 すでに打ち出している数値目標は「盗塁企図150」。昨季の55から、ほぼ3倍増となる難題に荒木雅博内野守備走塁コーチ(43)が挑む。練習試合・DeNA戦(北谷)の中止決定後、室内練習場で英智外野守備走塁コーチとともに俊足が武器の高松、岡林、ドラフト6位ルーキー・三好(JFE西日本)を指導。スタート直後にスピードに乗るための頭の位置、理想的なつま先の出し方などを伝授した。歴代11位、通算378盗塁の“レジェンド”の理論に触れた三好は「今までは反応だけでやっていたが、プロのレベルでは走れない。スタートが一番大事」と真剣な表情で吸収した。

 今季の初対外試合となった13日のDeNA戦(北谷)では、岡林が1度、高松が2度、盗塁を企図。ともに失敗となったが、チームとして明確な意思を示した。「若い選手はイチかバチかで行ってみないと、どれがいいか悪いか分からない。まずはチャレンジしてほしい」と荒木コーチ。通算233盗塁の大島や、4年で68盗塁の京田らの足を脅かす若手の出現が、目標達成の絶対条件となる。
 (桜井 克也)

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2021年2月15日のニュース