巨人・原監督 紅白戦雨天中止で「バーチャル紅白戦」ジャッジ 岡本和は“一発含む4の3”

[ 2021年2月15日 05:30 ]

シート打撃を見つめる原監督(撮影・木村 揚輔)
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 判定員と化し、打席結果を告げる。巨人・原監督のジャッジが緊張感を高めていく。「レフトファウルフライ!」「センター前ヒット!」と響いた。

 1軍本隊の宮崎キャンプ最終日。紅白戦は雨天中止となり、室内練習場「木の花ドーム」でのシート打撃に変更した。内、外野の間に天井から防護ネットがつり下げられているため、打球は内野で止まる。だが、本塁後方の観客席で見つめる、百戦錬磨の指揮官が結果を判定。緊迫の「バーチャル紅白戦」と化した。

 圧巻だったのは主砲・岡本和だ。高梨と対戦した第1打席。打球は一直線に中堅方向に伸びた。原監督の「バックスクリーン!ナイスホームラン」の声が響くが、岡本和は「芯ですけど…」と自信なさげ。すると、すぐさま指揮官は「二塁打に変更」と修正した。続いて畠と対戦。直球を捉え、中堅方向に伸びた打球がネットに刺さる。本人が「行きました」と確信し、「中越え弾」に認定された。

 野手主将を務めた宮崎キャンプ打ち上げ日に指揮官から統率力も評価され、桜井とともにMVPに選出された。横川と対戦した第4打席は「右中間二塁打」判定で4打数3安打。15日にS班のいる沖縄に移動し、16日から2次キャンプに突入する。「(坂本さんに)“おまえら何しててん”と言われないように。もう見てからのお楽しみですよ」と成長した姿を見せる。

 シート打撃前には1、2軍、前日宮崎入りした3軍を合わせた全野手29人が集まり、全員でシートノックを行った。悪天候もあり「ひらめきよ。時の過ぎゆくままに、ではダメ」と異例の練習メニューを組んだ。3軍選手にとっては貴重な経験。ワンチームとなって文字通り、「雨降ってG(1カ所に)固まる」である。

 原監督は宮崎キャンプを「90点」と総括。沖縄では実働11日間で7試合の対外試合を予定。競争が本格化する。(神田 佑)

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