亀山つとむ氏 打撃の成長が際立つ高山 守備走塁磨き、OP戦で駆け引きを

[ 2021年2月15日 05:30 ]

亀山つとむ氏
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 【亀山つとむCHECK】今キャンプを通して高山の打撃の良さが際立っている。去年の悔しい思いをずっと持っているのだろう。初球から超積極的にスイングしていくスタイルを貫けている。強いて言えば、天才がゆえ初球の難しいボールでも空振りやファウルにすることなく、フェアゾーンに入れてしまうことぐらい。このペースでやっていれば、シーズンでもある程度の数字は残してくるだろう。

 チームの意識付けという点から見ると「走る」「守る」ということも当然重要だ。守備に関しても、意識が高くなってきているのは日々の取り組みから感じているが、軽率に見えるプレーだけは注意しなければならない。送球の精度という点では、同じ外野の枠を争う佐藤輝の方が内野手出身だけあって安定感がある。それだけに、高山にはうまい、下手ではなく、一つ一つの動きに確実性を高めていってほしい。

 露出度は低くても、サンズは順調な調整を続けている。来日2年目。打撃だけではなく、一塁守備でも無難なプレーが目立つ。
 昨年のこの時期はボーアに次ぐ位置づけだったが、今季はロハス・ジュニアの来日が遅れていることもあり、現状では開幕から外国人野手の1番手として期待されている。

 ヨーイドンでつまずかないためには、オープン戦の段階から駆け引きに入っても良いだろう。打てる球をしっかり打つことも大切だが、あえて打たないという選択肢もある。昨季後半に徹底してインサイドを攻められ苦しんだが、春先の各球団による攻めはその再確認という意味合いもある。それくらい徹底マークされるはずなので、情報戦で主導権を握ってほしいとも思う。

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2021年2月15日のニュース