虎の外国人枠争いが「開戦」 シート打撃でサンズ、マルテは仲良く1安打 ロハスの開幕不在も想定内

[ 2021年2月15日 05:30 ]

日の丸バンダナを巻いてバットを振る阪神・サンズ(撮影・坂田 高浩)
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 頼もしき助っ人陣のバットから快音が放たれた。外国人枠のライバルとして開幕スタメンを争う阪神・サンズとマルテが今キャンプ初めて実戦形式練習に参加。そろって3打数1安打で存在感を発揮し、白熱するアピール合戦が一層、激しさを増してきた。

 「久々にピッチャーの生きた球を見ることができて、すごい確認ができてよかった」

 上々の試運転に、サンズは手応え十分の表情だ。見せ場はこの日午前、残留練習で行われたシート打撃での第2打席。カウント2ストライクからの3球目だ。馬場が投じた外角寄り変化球を右前打。コースに逆らわないシュアな打撃は今季も健在だった。

 一方のマルテも同じ第2打席で左前打。西純が投じた初球の速球をとらえ、「順調に来ているんで、いい感じでいけた。今の段階で試合に行けと言われたら行ける準備はしている」。早くも実戦段階に突入していることを明かした。

 ライバル同士ではあるが、新助っ人の動向次第では共闘の可能性も十分だ。昨季の韓国リーグ2冠王のロハスは、コロナ禍の影響を受けて現時点でも来日時期が未定だ。そのため3月26日の開幕戦から逆算すると出遅れは確実。4番候補の大砲不在で開幕を迎えることは必至の情勢だ。

 「(ロハスは)開幕には間に合わない可能性もあるし。来た時の状況、状態、順応性、対応力を見て何がベストかを見て決めるようにやっていく」

 井上ヘッドコーチの脳裏でもロハス不在は想定内。明日16日からの第4クールでは有事に備えて準備にも着手する。これまで一塁での守備練習に専念していたサンズが外野での練習を開始予定だ。開幕を見据える助っ人陣たちも実戦調整に移行する。(山本 浩之)

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