17年目のオリ能見が17日にも初実戦「実戦で見えてくるもの必ずある」

[ 2021年2月15日 05:30 ]

17日にも初実戦で登板するオリックス・能見
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 阪神からオリックスに移籍した能見篤史投手兼任コーチ(41)が早ければ17日に予定される紅白戦で、移籍後初実戦に臨む。キャンプ第3クール最終日の13日にライブBP(実戦形式の打撃練習)で初登板した後「次は実戦になると思う。(イニング数は)2回ぐらい」と話し、順当に階段を上がっている見通しを話した。18日にも紅白戦が予定されており、いずれかでの登板が有力だ。

 17年目のシーズンを迎えるベテラン左腕とはいえ、新天地でのキャンプは新鮮そのものの様子。「まさかこの年になってタイム走をするとはね」。ランニングの本数は若い選手よりも少ないものの、タイム走は免除なし。阪神時代はなかったメニューに苦笑いを浮かべ、「闘争心を煽(あお)るから。無理せんでもいいよと言われても、タイム計られると走るんですよ」と厳しい練習にも取り組んでいる。さらに「足は大丈夫。股関節に張りが出るだけで。疲れるために来ているんで」と投げ込み同様、練習に取り組む姿勢でチームにあるべき姿を示す。

 紅白戦登板に向けてもベテランならではのアプローチの仕方を示した。「キャンプがここまで順調かどうかは分からないけれど、やるべきことはやろうかなと思ってる。実戦に入ると見えてくるものは必ず出てくる」。経験に裏付けされた言葉には説得力がある。コーチとしては選手の特徴を見定めている段階だが、まずはプレーヤーとして開幕に照準を合わせたステップを着実に踏んでいく。(田中 貴久)

  ▽能見、阪神時代過去5年の初実戦

 ★16年 2月14日の紅白戦で紅組の先発。2回を2安打1失点。

 ★17年 2月22日の紅白戦で白組の先発。2回で4奪三振も、4安打と味方失策で3失点。

 ★18年 2月21日の練習試合、韓国・KIA戦で2回2番手。1回1安打無失点。

 ★19年 2月21日、練習試合の広島戦。3回2番手で堂林、田中広、菊池涼相手に8球で1回無安打無失点。

 ★20年 2月23日、広島とのオープン戦で6回の3番手。2/3回7安打7失点と散々。

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2021年2月15日のニュース