菅野代理人が談合示唆 6球団年俸「信じられないほど似通っていた。不快」

[ 2021年1月10日 05:30 ]

ジョエル・ウルフ氏
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 巨人残留が決まった菅野の代理人を務めるジョエル・ウルフ氏(50)が8日、オンラインで取材に応じた。大リーグ6球団から正式なオファーがあったが、いずれも菅野と定めた条件に届かず、交渉期限(米東部時間7日午後5時)の2分前に最後の球団に断りを入れたと明かした。

 球団名は明かさなかったが、パドレス、ブルージェイズ、ジャイアンツ、レンジャーズなどが獲得に動いていたもよう。4年契約が4球団と、残りは3年と2年の契約だったが、その年俸額が「信じられないほど似通っていた。不快な気持ちになった」と訴えた。

 大リーグでは過去に何度か、オーナー間の談合で選手の年俸を抑えようとした事例がある。今回は巨人の好条件が交渉中に漏れたことによる影響も考えられる。ウルフ氏は「(談合が)今回あったとは言わないが、過去に私の経験上ではたくさんあった」と暗にその可能性を示唆した。

 菅野が1日に渡米後は、同じ顧客のパドレスのダルビッシュ、ツインズの前田、ロッキーズのアレナドらが助言を送ってくれたという。コロナ禍で各球団が緊縮財政を強いられ「関係はあると思う。このオフはほとんどのチームがお金を使っていない」と指摘した。

 順当なら菅野は今季中に海外FA権を取得する。「彼のような投手は常に需要がある。各球団は後悔することになるだろう」と話した。(奥田秀樹通信員)

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