阪神・高山 ファン感謝デーでMVP獲得!お次は本業で輝く「今日を機にいい方向に風が吹いて」

[ 2020年12月6日 05:30 ]

バブルボールバトルでMVPを獲得した高山
Photo By 代表撮影

 阪神・高山俊外野手(27)が5日、ファン感謝デーでMVPを獲得した。参加したバブルボールバトルでは熱血プレーを見せ、見事に勝利。今季はキャリア最低の成績に終わったが、巻き返しへ向け悲壮な決意を明かした。

 ファン感謝デーでMVPを獲得しても、心の底からは喜べなかった。打率、本塁打、打点、試合数とも自己ワーストに終わった5年目の今季。高山の胸中を支配したのは、思うように活躍できなかった悔しさの方だった。

 「MVPを取れてうれしいというのと、周りは野球でやってくれと思うんですけど、僕も一番、それは分かっている。それをバネにして、もう来年、厳しいところなんで、跳ね返す勢いがないと駄目だと思う」

 悲壮な覚悟に、来季にかける決意がにじんだ。痛切に味わった不甲斐なさは、雪辱の原動力に変えるしかない。この日参加したバブルボールバトルでは、巨大な球体の中に入って相手の陽川に体当たり。そのままゴールテープを切って勝利した。立ち向かっていく勇敢な姿勢もまた、チャレンジャー精神の表れとしても過言ではないだろう。

 「来年(野球で)やって、思いきり手のひら返ししてもらって。なので全然、風当たりは強くてもいい。今日を機にいい方向に風が吹いていくよう、考えようなので。そういうふうに考えながらやっていきたい」

 挑戦はすでにスタートしている。シーズン終了後にはみやざきフェニックス・リーグに参加。打席の立つ位置など試行錯誤を繰り返し、10試合で打率・412をマークした。実戦練習を打ち上げた後も秋季練習に合流。引き続きフォーム固めなどに専念するなど、鍛練の日々を過ごした。

 来季はドラフト1位・佐藤輝が加わり、外野の定位置争いはし烈を極めることが予想される。ならばもう、やるしかない。16年に新人王を獲得した際の輝きを、再び取り戻すために――。背番号9が輝ける未来へ走り始めた。(長谷川 凡記)

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2020年12月6日のニュース