阪神 来季スローガン「挑・超・頂」発表 矢野監督Vへ「一番分かりやすい、力強いかなと」

[ 2020年12月6日 05:30 ]

来季のスローガンを発表した矢野燿大監督
Photo By 代表撮影

 阪神の「ファン感謝デー」が5日、異例のオンライン配信の形で甲子園室内練習場で行われた。イベント冒頭で矢野燿大監督(51)が来季のスローガン「挑・超・頂 ―挑む 超える 頂へ―」を発表。宿敵の王者・巨人に挑み、今季2位を超える成績で頂点に立つことをファンに約束した。

 「挑・超・頂」いい感じ♪にリーグ優勝へと突き進む。異例のオンラインでのファン感謝デーの冒頭に、矢野監督が心が弾むような響きの来季スローガンを発表した。

 「いろいろ意見があったんだけど、シンプルに『挑・超・頂』が一番分かりやすい、力強いかなと。読み方も『チョウ、チョウ、チョウ、いい感じ』というのもあるし、3、2ときたから1(位)しかないやろ、というのもある。親しみやすいスローガンになったんじゃないかな」

 秋季練習に参加した選手、コーチ、スタッフが案を出しあい、最終的には仲野トレーナーのアイデアをもとに決定。同じ読みの漢字3字で『挑む、超える、頂へ』という今のチームにピッタリの標語ができ上がった。

 「俺らのスローガンをもとに、ファンの人にもメッセージを。俺らの目指してるところは、一般の人にも当てはめられる。常々、言っているファンを喜ばしたりとか、ここから元気にやってもらいたいというところでは(シーズン)最後のあいさつでもしたけど、僕ら、私らも挑戦してみよう、と思ってもらえたらうれしい」

 秋季練習中も繰り返した『挑』戦という言葉。今季も失策数が目立ったが、無難にいくのではなく一歩前に出る。強敵にも恐れずに立ち向かう。その覚悟が込められている。『超』えるのは、何よりも過去の自分。自らの壁を破り、ライバルとの競争に打ち勝てという願いだ。そして3つ目には『頂』という文字をスローガンに初めて入れた。

 「もちろん去年も今年も『優勝します、優勝しました』と言い切ってやった結果、できなかったんだけど。選手ももちろん今年もその気になってやってくれた。でも、まだその上もあると思うんでね。その気の、そのまだ上もあると思うんで。俺らはそこ(頂点)に行くというのをチーム全体として、さらに意識づけしたいというところであえて入れさせてもらいました」

 着実な成長を感じているからこそ、あえて過去2年の「オレがヤル」を封印した。契約最終年となる勝負の3年目。宿敵・巨人に挑み、超え、チーム16年ぶりの頂点からの景色を必ず見る。(山添 晴治)

続きを表示

2020年12月6日のニュース