ソフトB・柳田 背番「9」先輩、小久保ヘッドの413本塁打へ 「1本でも近づけるように」

[ 2020年12月6日 05:30 ]

ソフトバンク・ファンフェスティバル ( 2020年12月5日 )

ホームランダービーに登場した柳田は豪快な打撃を披露(撮影・岡田 丈靖)
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 背番号「9」を引き継いだ鷹の大砲として大先輩にさらに近づく――。ソフトバンクの柳田悠岐外野手(32)が5日、ペイペイドーム内でのファンフェスティバルに参加。3日に新ヘッドコーチに就任した小久保裕紀氏(49)が現役時代に積み上げた通算413本塁打に1本でも近づくため、現在通算186本の主砲は来季のアーチ量産へ決意を新たにした。

 日本シリーズ終了から10日後に迎えたファンフェスタ。「今はゆっくりしています」と言いながらも柳田はホームランダービーで、90秒の間に5本塁打を放った。ファンとのオンライン交流では「いい年だったが、本塁打は止まった。もっともっと本塁打を打って喜んでもらえるように」とアーチへのこだわりを強くした。今季はリーグ3位の29本塁打も146安打で最多安打のタイトルを獲得。7年契約の2年目となる来季、本塁打増にこだわるギータに、新たなカンフル剤が加わる。小久保ヘッドコーチの就任だ。

 「背番号も、小久保さんのをつけていますし…そういう意味では背筋が伸びる。本塁打を、まだまだ打てるように。1本でも近づけるように、そういう思いでやっていきたい」

 柳田が入団2年目の2012年に小久保氏は現役を引退。プロ実働18年で413本を放ったアーチストに憧れて「背番号9をください」と直訴し、引き継いだ。13年の侍JAPANでは監督と選手の関係となり、柳田はここまで10年間で186本塁打。小久保氏に追い付くまで227本あるが「全然、越えられる数字は残せていない。波なく、打てるように。そういうところで何かアドバイス頂けるように練習に取り組んでいきたい」と、来春からの本格指導を待ちわびている。

 10日近辺からランメニューとウエートを開始し、来季へ始動する。「練習に取り組む姿勢、試合に向かう姿勢。そういうところを見て、これがプロと感じた。僕はまだまだです」。謙虚に柳田は、本格派アーチストとしての道を歩み出す。

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2020年12月6日のニュース