西武ドラ2佐々木健、同じ東北出身・雄星に憧れ…潮崎Dも期待「左投手王国に」

[ 2020年12月6日 15:26 ]

縁起のいい観音堂を背にポーズを決める佐々木(撮影・尾崎 有希)
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 西武ドラフト2位のNTT東日本・佐々木健投手(24)が6日、都内で球団交渉を行い、契約金7000万円、年俸1350万円(金額は推定)で合意した。

 青森県つがる市出身で、木造高―富士大―NTT東日本と進んだ。木造高からは初のプロ野球選手となった。

 木造高は夏の甲子園に初出場(現在まで甲子園出場は春夏通じてその1度のみ)した82年1回戦で、佐賀商のエース・新谷博(91年ドラフト2位で西武に入団し、現在は埼玉西武レディースの監督)に9回2死までパーフェクト投球を喫し、27人目の打者が死球で出塁し完全試合を逃れたという「甲子園伝説」の1ページに名が残る高校。

 その高校出身者が、新谷氏が袖を通すユニホームの球団に入団するのも、また1つの運命と言える。

 3日に閉幕した社会人野球都市対抗ではチームは準V。とはいえ自身は大会前に左ひじに違和感を発症し、登板は通算2イニング無失点のみに終わった。

 それでも最速152キロ左腕はこの日、潮崎編成グループディレクターに「(左ひじは)大丈夫です」と力強く伝え「西武の左投手というと菊池雄星投手(マリナーズ)。自分も直球で押して変化球で圧倒するスタイルに憧れる」と、同じ東北出身の元エースに思いを馳せた。

 潮崎Dも「社会人出身の投手はまとまっているイメージがあるが、佐々木君はまだ荒削り。調子がいいと150キロを超えてくる。(菊池)雄星みたいな感じ。(西武も)そのうち左投手王国ができる。佐々木君で完結できる思いは持っている」と、快腕の未来に大きな期待を寄せていた。

 佐々木は「木造高も野球部員数が減っていると聞いている。部員数が増えるために、自分でもこれからできることはないか考えて協力していきたい」と母校愛もにじみ出していた。

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2020年12月6日のニュース