マー君 ヤンキースからレッドソックスへ 宿敵に禁断移籍!?

[ 2020年12月6日 05:30 ]

田中将大
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 スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」が4日(日本時間5日)、今オフのア・リーグ球団の補強予想を特集し、5季ぶりの地区最下位に沈んだレッドソックスがヤンキースからFAの田中将大投手(32)と3年4500万ドル(約46億8000万円)で契約を結ぶと予想した。ヤ軍は田中の残留交渉に前向きとされるが、ライバル球団への禁断の移籍となるか、今後の動向が注目される。

 今季でヤンキースとの7年契約を終えてFAとなった田中。その他のFA選手も移籍市場に出そろったため、移籍候補を巡る報道も騒がしくなってきた。

 米スポーツサイト「ジ・アスレチック」のジム・ボーデン記者はア・リーグ球団の補強予想の特集記事を組み、レッドソックスの獲得候補に田中を予想。かつてナショナルズなどでGMを務めた同記者は3年総額4500万ドル(約46億8000万円)と具体的条件を示し「レ軍は先発、救援両方を強化する必要があり、田中を獲得できればオフの良いスタートとなる」とした。

 ヤ軍とレ軍は永遠のライバルだ。両軍の因縁を決定的にした「事件」は、1918年までワールドシリーズを5度制覇した名門レ軍が20年にベーブ・ルースをヤ軍へ金銭トレードで放出したこと。以降、04年に優勝を果たすまで86年間も世界一から遠ざかり、ルースの愛称から「バンビーノの呪い」と呼ばれた。ヤ軍は長髪、ヒゲを禁止するがレ軍は自由。06年にレ軍からヤ軍に移籍したデーモンがトレードマークの長髪とヒゲを切るなど、チームカラーも真逆だ。

 18年世界一のレ軍は今季チーム防御率5・58で5年ぶり地区最下位。3月に左肘じん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受けた先発左腕セールは来夏復帰予定で同記者は「田中はイオバルディ、ロドリゲスに続き先発3番手としてフィットする」と分析する。

 ヤ軍は昨季まで6年連続2桁勝利の田中の残留交渉に前向きとみられるが、一転して宿敵のレ軍入りとなればまさに「禁断の移籍」。移籍市場での注目度は上昇の一途だ。

 ◯…ヤンキースとレッドソックスはともに豊富な資金力があり、シーズンオフも選手補強で争いを展開する。06年オフは松坂(現西武)の争奪戦で激しい火花を散らし、レ軍に軍配。14年にレ軍からヤ軍へ移籍したエルズベリーは試合中にブーイングを受けるなど異様な雰囲気に包まれたこともあった。60試合制の今季はヤ軍が9勝1敗と圧倒し、通算対戦成績もヤ軍が1237勝1033敗と優勢。

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2020年12月6日のニュース