【これで聞き納め!球児会見(2)】「両親が元気なときに、野球から退く最後を見せたかった」
阪神・藤川球児引退試合 ( 2020年11月10日 甲子園 )
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阪神・藤川球児投手(40)が10日の巨人戦で引退試合に臨み、慣れしたんだ“最終回”に登板した。今季最多2万1392人を集めた本拠地・甲子園球場で「火の玉」と称された全12球の直球勝負で2三振を奪うなど打者3人を抑え、22年間の現役最後のマウンドを終え、引退会見を行った。
――最後も入場されるときにもリンドバーグ。渡瀬さんから花束もあった。改めてあの曲を選んだ理由、こだわりは。
「この曲に関して、入団したころはこの歌ではなくて、違う歌を使っていたんですけど、本当に野球選手として、うまくいっていないというときに、妻に何か力になってもらおうという風に考えたときに妻が『これどう』という風にいってくれたところからスタートしたんですけど、その歌がファンの方たちにどんどんどんどん、自分が活躍していくうちに浸透して、いつのまにか甲子園球場全体を包むような、そういう歌になって。渡瀬さんの力は本当に大きかったと思うし、喉の調子がつらい状況なんでしょうけど、必ず頑張るとまたと約束もできたので、皆さんに対して、力になるようなメッセージを送り続けた渡瀬さんの歌と、僕がそれに乗って、ファンのみなさんに一緒に、渡瀬さんの力を借りて、まあ自分の家族の陰の支えもね、力も借りながら、全国のタイガースファンと野球ファンの方々に、なにか夢とか希望とかを感じてもらうと思ってやり続けたんですけど、いつの間にか最後はファンの方であったり、世の中の方々から力をもらう側にまわれた。これが人生の面白いところでね、すごくいろいろなことを達成したり、一つにするっていうのは時間がかかる。一つずつ、一日、前向きにやっていけば10年かかるのか、20年かかるのかわからないけど、必ずいい方向に進むので。それをスポーツで、きょうは時間をいただきましたけど、タイガースファン、全国の野球ファンに少しだけ、そういうところが、こういう生き方があるんだなと、その日暮らしじゃないんだなというところを、分かっていただけた。世の中の人も頑張れるんじゃないかなと、自分のなかでは今日頑張りました」
――家族や両親にどのような恩返しをしたいか。
「そうですね、やっぱり両親も18歳で、僕がこっちの西宮のほうに来ましたから、そこからは、家を出た息子ということではじめのころは、いろいろな支えもあったんですけど、そのうち自分も、妻と結婚して、17歳で出会ったんですけど、二人で二人三脚でいこうということで、少しづつ自立していって。妻も一緒に戦って子供が生まれて、一人、二人、三人と生まれながら。ほかのあらゆる人生の選択を、アメリカ行ったり、アメリカじゃなく、プロ野球ではなく独立リーグ行った時も、すべてがプロ入った後は、家族を中心にいつも考えててなんとかこの動きに対して対応できるように、止まることなく、一つのハードルにはなるんですけど、そこを乗り越えられるかどうかを自分の中でいかに考えてというのは非常に難しかったですけど、子どもたちが乗り越えてきてくれたんで、なんか力がついたなと思って、非常に今もうれしいです。両親も、両親が健在でね、元気なときに、野球から退く最後を見せたかったし、すべてが自分が野球を始めた時に思い描いていたような人生になったというか。恩返しも一回とか二回とかじゃなく、常に思い続けて、少しづつ。人生のすべてをかけてやっていきたいですね」
――家族に対しては今日の姿で十分ではないかと思うが。
「いつも家ではああいう感じなんで。この一カ月、ツイッターとかSNSをやらせていただいたのは、そういう姿を知らないまま、本来の自分のことを出さないまま。最後までというのがプロ野球選手の務めなのかもしれないですけど。世の中も変わりつつありまして、その中で野球選手を取り巻く、スポーツを取り巻く環境とか、厳しい状況のことを考えると、やっぱりここははプレーだけじゃないと。実はこういう風にして、自分は皆さんの前ではない姿もあるんだよということを最後に伝えたいと思ったので。それが素直にみなさんに入っていって。最後はもう、本当に素晴らしい空気で野球やれて良かったのかなと。最後に野球をやりながら人生を進めていって、それを自分の人生につなげると。子どもたちにも繋がると。そういうところを、今のプロ野球選手たち、これからプロ野球選手になる後輩たちには、まあものすごく難しい所にはなる、ぎりぎりのところを攻めないといけないですけど。もっとうまくいってくれるんじゃないかと」
――阪神とは別の形で関わる話も。この後の進路は。
「タイガースさんからそういう話もある中なんですけど、自分の中では、まず、さっきも言った通り家族を大事にしたいと。そして自分一人でというか、自分が立った状態で家族を守っていきたい。ということで、プロの世界のユニホームを着るのは責務の思いですから。1年でもうまくいかなければそういう覚悟で。そういうふうなところにはまず人生の軸を置かずに、自分の人生と自分の家族の人生を今後どういうふうに輝かせることができるかにスポットを当ててるんで。球団の方にはそれを理解をして頂いてるんで。出勤したりだとか、そういう所からは、それだと自分の人生をさがすことができないんで。自分はその人生を取りたくないと話はしていまして。だけど今、後輩たちがタイガースに残っていて、故障している選手とか、テレビでも少し言いましたけど、長く苦しんで立ち上がろうとしている選手とか、今悩みに入ったばかりの選手もいますんで。そういうところでのアプローチの仕方とか。後はタイガースの野球人口。実は自分にはものすごくやりたいことの1つでもあって。タイガースには限らないじゃないですか。だけれども目の前に起きている、目の前でそういう子たちが集まってくれている所に関してはどんなところでも喜んで、いけるだろうと。そのときには自分の成長をね、どんどん人生を提供して。少しでも、短い言葉でも、少しの表情の変化でいろんなことを気づけたり、こちらが気づいたりというところで、自分も成長させたいなとは今思っているんで。ファンの方にはこれからもう野球が終わって、藤川球児という人間が終わっちゃったんだなと。じゃあ次の選手にいこうとならないような、自分の中で精いっぱい誇りを持って、みんさんから夢や希望を持っているなと思われるような生き方をします」
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