西武・高橋朋己 今季限りでの引退発表 14、15年に守護神「8年間、濃くいい時間」

[ 2020年10月21日 05:30 ]

引退会見で花束を手に笑顔の西武・高橋朋(球団提供)
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 西武・高橋朋己投手(31)が20日、今季限りでの現役引退を表明した。埼玉県所沢市内の球団事務所で記者会見に臨み「8年間、選手としては短いけど濃くいい時間が過ごせたので凄く幸せで終わることができた」と笑顔で語った。

 14、15年に守護神として活躍も16年のシーズン中に左肘内側側副じん帯の再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受け、その後に左肩痛も発症。18年オフの育成契約後はリハビリ生活が続いた。今年8月上旬に2軍で打撃投手を務めた際も激痛が走り引退を決めた。

 現在、後輩の平良が登板時に自身の登場曲であるE―girlsの「Follow Me」を使用し続けていることにも触れ「弟のようなやつ。急に曲を替えるとか、しないでもらいたい」と冗談を交えて感謝を示した。

 引退後の去就は未定で、30日のイースタン・リーグ巨人戦(カーミニーク)で引退試合を行う。思い入れのある9回に打者1人に登板する予定で「ひどい状況にならないようにしたい」と意気込んだ。(大木 穂高)

 ◆高橋 朋己(たかはし・ともみ)1988年(昭63)11月16日生まれ、静岡県出身の31歳。加藤学園―岐阜聖徳学園大―西濃運輸を経て、12年ドラフト4位で西武入団。14年途中から抑えを任され29セーブ。15年にはプロ野球新記録となる開幕から4戦連続セーブを挙げるなど22セーブをマーク。16年7月に左肘の手術を受け、17年9月に1軍復帰したが、左肩関節痛の影響で18年オフに育成契約となった。1メートル74、85キロ。左投げ左打ち。

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