16チーム拡大のMLBプレーオフ今季は6人が進出 半分の8チームだった08年には7人が出場し大暴れ

[ 2020年10月2日 11:17 ]

レイズ時代の岩村(AP)
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 大リーグのポストシーズンは出場チーム数が「10」から「16」へ拡大された。その恩恵もあり、日本人大リーガーは6人が進出。残念ながら山口は出場登録されないまま、ブルージェイズが敗退。前田のツインズ、秋山のレッズもワイルドカードシリーズでの敗退が決まってしまった。

 過去を振り返れば、今季を上回る7人の日本人大リーガーが、ポストシーズンの舞台で大暴れしたシーズンがあった。ちょうど干支が一回りの12年前の2008年。当時はワイルドカードゲームがまだなく、出場チーム数が「8」だったことを考えれば、より充実度が伝わるのではないか。

 ナ・リーグの地区シリーズは黒田博樹、斎藤隆のドジャースが、福留孝介のカブスを3連勝でスイープした。リーグ優勝決定シリーズでは、田口壮のフィリーズが、そのドジャースを4勝1敗で下した。

 ア・リーグ優勝決定シリーズはし烈を極めた。岩村明憲が1番打者として引っ張るレイズが、松坂大輔、岡島秀樹を擁する前年覇者レッドソックスを4勝3敗で破った。レイズは3勝1敗と突破に王手をかけて迎えた第5戦、7回で7―0リードというところから大逆転負け。第6戦も落とし、流れは完全にレッドソックスに傾いたかに見えたが、第7戦で踏ん張り初のワールドシリーズ進出を決めた。

 ワールドシリーズは、同じ中西太氏を師匠に持つレイズ・岩村とフィリーズ・田口が当たる「何苦楚シリーズ」に。兄弟子の田口は出場機会はなかったが、4勝1敗でカージナルス時代の06年に続く優勝リングを手にした。フ軍が王手をかけ迎えた第5戦は、激しい雨の中でレイズが同点に追い付いた6回表終了時で中断。コミッショナー裁定でシリーズ初のサスペンデッドゲームとなり、再開は2日後までずれ込んだ。3日間に及んだ激闘をフ軍が制した。

 なおこの年のフィリーズには井口資仁も在籍。9月の移籍で出場権がなく、日本でのテレビ観戦となったが、ホワイトソックス時代の05年に続く優勝リングが贈られた。

 今季は残る日本人は、既にカブス・ダルビッシュと、ア・リーグの地区シリーズで直接対決を迎えるヤンキース・田中とレイズ・筒香の3人。優勝リングを手にする日本人は、13年レッドソックスの上原浩治、田沢純一を最後に出ていない。05年の井口から、06年田口、07年松坂、岡島、08年田口、井口、09年松井秀喜と、5年連続で日本選手の所属チームが頂点に立ち続けた時代があった。来季以降のプレーオフのフォーマットがどうなるかは不透明なままだが、まずは今、一人でも多く、長く戦い抜いてほしい。(記者コラム・後藤 茂樹)

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