頼むぞ!阪神・高橋 “悪夢”開幕3連敗の東京ドームでG斬りだ!菅野相手も「全然意識していない」

[ 2020年8月18日 05:30 ]

<阪神投手指名練習>汗を飛ばしながらキャッチボールをする高橋(撮影・坂田 高浩)
Photo By スポニチ

 阪神の高橋遥人投手(24)が18日の巨人戦で今季2度目の先発マウンドに上がる。6日の初登板では同じ宿敵を7回無失点に抑え、11―0の大勝に導く初勝利。チームが開幕3連敗を喫して以来の東京ドームで快投を再現し、あしきイメージを一掃させる意気込みを見せた。

 よどんだ空気を振り払うには、最適の人材かもしれない。チームにとっては悪夢の開幕3連敗を喫して以来の東京ドーム。直前16日の広島戦では2―0からの逃げ切りに失敗し、痛恨のドローで勝率5割復帰を逃した。踏ん張りどころでの先発を任された高橋は、中11日で臨むマウンドへ思いをはせた。

 「しっかり間隔をいただいたので、いいと思います、体調は。前回は出来すぎな部分もあったんで、もう一回しっかりジャイアンツの今の調子とかを頭に入れて。東京ドームなんでホームランもあるんで、しっかり低めに意識してピッチング(練習)とかはしてきました」

 本人は「出来すぎ」と謙遜したが、前回はまさに圧巻だった。コンディション不良で出遅れた中、待望の初登板となった8月6日の巨人戦。立ち上がりから最大の魅力である低めに伸びるような直球の威力は抜群。ツーシーム、スライダーも低めに集め、強力打線に付け入る隙を与えなかった。5回までに驚異の11奪三振。7回3安打無失点で文句なしの初勝利を手にした。

 矢野監督ら首脳陣は、あまりの快投に続けて使いたくなる気持ちをグッと抑え、1度出場選手登録を抹消。コンディションを万全に整えさせ、敵地での宿敵とのカード初戦に指名した。敵軍の先発は開幕7連勝中の菅野。それでも、高橋本人は再度、自分の投球だけに集中することを強調した。

 「(カード頭を)自分で意識することはそんなにない。しっかり試合をつくって少しでも勝てる確率を上げていけたら。(菅野は)球界を代表する投手ですけど、全然意識していないんで。無駄な走者を出さないで、点を取られたとしても最少失点で抑えていけたらと思います」

 ポテンシャルの高さでは菅野にもヒケを取らない。なかなかローテーションで回れていない分、とっておきの「秘密兵器」という雰囲気も醸し出す。この日は高校球児の熱気が伝わってくるような甲子園室内練習場で最終調整。乗り切れないチーム状況だけに、開幕の悪夢を吹き飛ばし、上昇気流を呼び込むような投球に期待したい。(山添 晴治)

続きを表示

2020年8月18日のニュース