赤星憲広氏 “幕張の新スピードスター”和田を分析 一級品の「3歩目までにトップスピード」

[ 2020年7月7日 06:56 ]

赤星憲広氏
Photo By スポニチ

 ロッテの和田を見て、凄い足のスペシャリストが出てきたなという印象だ。まず構え。右足の爪先を二塁方向に向け、体重をかけられるのは、帰塁への自信がなければできないことだ。そして、彼の絶対的な武器は3歩目までの加速。私も、3歩目まででアウトになるかセーフになるかを感じ、そこで行くのをやめたりしていたが、彼も3歩目までにトップスピードに入れる。

 高校時代に陸上部であったことから、頭の位置もスタートからスライディングする寸前まで変わらない。地面からの高さが一定でブレないから、トップスピードを維持できる。

 あとはスライディングの部分でもう少し改良の余地はある。まだ盗塁ごとに、二塁ベースまでの距離が異なる。どんな状況でも毎回同じ距離感をつかむことが大切だ。同僚の荻野の方がスライディングがベースに近い。

 今は彼の積極性が出せているが、今後アウトになる機会が増えれば、メンタルが影響して足が動かない時が来るかもしれない。ただ、盗塁は相手バッテリーが完璧にプレーした場合はアウトになる。アウトになっても、次セーフになるための準備をしてほしい。「次に上を行く」ことを考え続けることだ。

 今はロッテの試合終盤の大きな武器となっている。将来的にはスペシャリストに終わらず、打順の中に割って入る選手になってもらいたい。(スポニチ本紙評論家、通算381盗塁、01~05年セ・リーグ盗塁王)

続きを表示

この記事のフォト

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

2020年7月7日のニュース