野村謙二郎氏が分析 広島浮上のカギは「勝利の方程式確立」 スコット不調が痛恨

[ 2020年7月7日 06:10 ]

2日のヤクルト戦の9回裏に、村上にサヨナラ満塁本塁打を放たれ、肩を落として引き揚げるスコット

 勝利の方程式の確立を!! 広島は6日の阪神戦が降雨中止となり、開幕から対戦が一巡した5カードを5勝7敗1分けで終えた。元監督で本紙評論家の野村謙二郎氏は開幕ダッシュ失敗の要因に守護神テイラー・スコット投手(28)の不調が痛かったとしたが、救援陣を立て直せばまだまだ巻き返す力はあると分析した。 

 開幕から波に乗れない要因の一つに守護神・スコットで落とした試合が痛かった。6月21日のDeNA戦で1―0の9回に逆転サヨナラ負け。7月2日のヤクルト戦では5―5の9回にサヨナラ満塁弾を浴びた。

 開幕直前まで佐々岡監督は9回を誰に任せるのか悩んでおり、不安が露呈した格好だ。ただ、スコット一人の責任にしてはいけない。実績と経験のある中崎は昨年11月の右膝手術明け。昨年、その中崎に代わって守護神に就いたフランスアはオープン戦からずっと結果が伴わず、いずれも守護神の経験が無いに等しいスコット、もしくはDJジョンソンが候補だった。

 たかが1イニングだろうと思うかもしれないが、抑えて当たり前、先発投手の勝ちを消せない…などプレッシャーは相当なもの。現にスコットはセーブのつかない場面では0点に抑えるなど、問題は技術面ではなくメンタルにあるのは明らかだ。

 そのリリーフ陣に抱える不安がチームの戦い方に悪影響を及ぼしているともいえる。たとえば、ベンチは先発投手を1イニングでも長く…と考えてしまう。まだチームにセーブを挙げた投手は一人もいないし、なるべく早い段階で7回以降の勝ちパターンを確立しないといけない。その形ができれば、おのずとチーム全体が好転していくものだ。もちろんスコットも今はファームで調整中だが、一度リセットできれば9回なのかその前なのか、彼の力も必ず必要になってくる。

 野手の方では堂林を筆頭に、選手の厚みがでてきた。長野や上本らパッとスタメンで起用するといい仕事をするし、高橋大ら若い力も伸びてきている。リーグ2位のチーム打率・281が示すように攻撃陣は好調で、連戦が続く過密スケジュールの今季はいつも以上に頼もしい。

 今は打線が打って、前半5回までに1点でも多く取って、投手陣を助けてあげることが大事。余裕を持って登板させてあげれば、救援陣も調子を上げてくる。7回以降がしっかりすれば先発投手も、そして攻撃にも相乗効果を生み、投打のバランスも取れてくる。

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