ソフトB・バンデンハーク「できる限りポジティブに」ブルペンで39球、私生活も前向き

[ 2020年5月8日 05:30 ]

ブルペンで投球練習を行うバンデンハーク(球団提供)
Photo By 提供写真

 「Be positive(前向きに)」――。ソフトバンクのリック・バンデンハーク投手(34)が7日、ペイペイドームでの自主練習後にオンラインで報道陣に対応した。新型コロナウイルスの影響でキャリア18年目で初めて経験するシーズン開幕延期の事態。野球だけでなく私生活も前向きに取り組み、困難を乗り越えようと呼び掛けた。

 自主練習開始から約1カ月が経過。開幕はまだ見えないが、バンデンハークは笑みを交えて明るく努めた。この日はペイペイドームで2度目となるブルペン入りし、39球を投じた。

 「感覚は良かったよ。あとは修正していかないといけないし、開幕も、先も見えていないけど、いい意味でプラスに捉えて、できる限りのことをポジティブにやっているよ」

 今季のオープン戦初登板は3月3日のヤクルト戦(ペイペイドーム)で3回2/3を3安打1失点だった。その後に左臀部(でんぶ)の張りを訴え、実戦登板を回避。オープン戦登板は1試合のみに終わった。同9日には新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け開幕延期が決定。米国、韓国でもプレーした経験豊富な右腕にとっても初めての経験だった。

 それでもグラウンド内外で前向きに取り組んでいる。「18年目でこの経験は初めてだけど、いつ開幕してもいいようにモチベーションも保てているし、シーズン中にできないことも気持ちをポジティブにやれていると思う」。松田宣がSNSを通じて始めた「熱男リレー」にも参加。自宅では生後6カ月の息子のおむつ替えやミルク作りを手伝っている。「(息子が)逃げたりするけど、少しでも妻に自分の時間を与えられるように、幸せに感じて、楽しみながらやっている」と育児にも積極的だ。

 来るべきシーズン開幕へ向けて、前向きな姿勢を崩さない。「スポーツは人をつなげるし、勇気づける。一日でも早く球場にファンがいっぱいになるのが待ち遠しいし、チャンピオンに向かっていけるように自分も努力するだけ」。頂点へ向かって、常にポジティブに前進。とにかく明るく、バンデンハークは準備を続ける。

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2020年5月8日のニュース