高野連 全国一律で地方大会「無観客開催」要望へ 足並みそろえ球児守る

[ 2020年5月8日 05:30 ]

17年西東京大会決勝、早実と東海大菅生の一戦が行われた神宮球場は大勢の観客で埋めつくされた
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 第102回全国高校野球選手権(8月10日開幕予定、甲子園)の各地方大会について、日本高野連と主催者が全国一律で無観客開催を要望する方針であることが7日、分かった。各県で地方大会開催の運営方法にバラつきが出ており、大会の安全な運営と感染拡大防止の徹底へ足並みをそろえるよう呼びかける。

 一定の基準を設けて感染予防を徹底し、選手の安全を守る。日本高野連の小倉好正事務局長はこの日、文書で取材対応。政府が感染症対策を十分にすれば開催可能と示した「小規模イベント」に無観客試合が該当するかとの質問に「多数の高校が参加する地方大会は小規模イベントとはいえないという見方もある。あらゆる状況を想定して、検討をしていく」とした。

 全国一律の無観客開催方針を固めた背景には、緊急事態宣言が今月末まで延長されたことも影響している。新型コロナウイルス感染リスクの削減へ向けた対策が不可欠であることに加え、地方大会運営の足並みをそろえることで公平性を保ちたい考えだ。夏の甲子園大会は20日に開催可否が協議され、6月第1週までに最終判断される見通し。一方で各都道府県高野連はすでに地方大会開催方法について検討を始めており、一定の方針設定を求める声が出ていた。

 「無観客」の定義も統一する。控え部員や保護者、スカウトの扱いを独自で検討に乗り出した県もあったが、これもルールを設ける考えだ。関係者の話を総合すると、3年生の控え部員のみを入場させる案などが出ているもようだ。この他にも密集をつくらないため開会式を取りやめるなど、感染予防策や安全策も含めた指針が示される見通し。無観客開催とは別に感染防止策をまとめたガイドラインは全国の高野連へ配布が開始され、大会運営についての注意点などが共有されている。

 ある県の高野連幹部は「球場を貸してもらえるか、教育委員会の許可が下りるかなどハードルはまだ高い」としながらも「甲子園の有無にかかわらず3年生に最後の舞台を用意してあげたい」と話す。夏の甲子園開催の可否に大きな注目が集まる中、地方大会開催へ向けたルール作りを急ピッチで進める。

 《甲子園大会の延期「難しい問題」》小倉事務局長は夏の甲子園大会の開催を延期する選択肢があるかとの質問には「学校が再開しても各地域で夏休みをどれだけ取ることができるかや、学業の遅れによる授業日確保の影響、それにプロ野球の日程が決まらないこともあり、難しい問題です」と見解を示した。また、20日の運営委員会は「オンライン会議」とする見通しを示した。

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