立命大・栄枝“古田道”歩む!二塁送球最速1・8秒台の強肩「早く野球がしたい」

[ 2020年5月7日 05:30 ]

ドラフト候補生 何しTEL

立命大・栄枝裕貴
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 立命大・栄枝裕貴捕手(21)は揺れ動く気持ちを率直に口にした。

 「早く、野球がしたくてウズウズしています。でも反面、不安で不安で…。このまま1年が終わってしまうのではないかと」

 新型コロナウイルス感染拡大による、先の見えない恐怖感と戦いながら、勝負の1年に挑む。

 部の活動停止を受け、高知の自宅に帰る選択肢もあった。だが熟慮の末、最終的に寮に残ることを選んだ。

 「帰るにも移動のリスクがありますし、練習環境を考えれば、こちらの方が整っているかなと思ったので。寮生は全員で40人ですが、半分以上は帰省したと思います」

 寮に隣接する練習場は使用禁止にはなっていない。密閉、密集、密接の「3密」に十分に注意を払いながら、できる範囲での練習を進めている。

 「ランニングして、キャッチボール、ティーやマシン打撃。たまにブルペンで投球を受けたり。他の大学よりは恵まれている面もありますが、それでも練習時間は2時間くらい。“密”になることなく、2人一組で基礎体力を落とさないように練習しています」

 二塁送球タイムは最速1・8秒台。身体能力が高く、在阪スカウトからは「炭谷(巨人)のようなタイプ」と評価される。プロの門を叩き、偉大な大学の先輩・古田敦也氏を追うためにも、評価を秋までに絶対的なものにする必要があるが、その障壁となるのが試合数の減少だ。春季リーグは現状、最大5試合の予定だけに必然的にアピールの場は減る。

 「それも不安ですね。勝負強さというか、少ないチャンスをモノにできるような、目に見えない能力を試されると思うようにしています。短期間でどれだけ、自分の持っている力を出し切れるか」

 1年秋から主に代打として、リーグ戦では40打数16安打の打率・400。勝負強さに、さらなる磨きをかけるため、マシン打撃では状況を設定して、執念を養っている。

 焦る気持ちはある。ただ今は我慢の時だ。

 「部屋ではYouTubeで野球の動画を見たりするだけで、外出も全くしていませんね。自分が感染するのが怖いということもありますが、人に感染させることもあってはならない。自覚というか、自分だけの問題ではないですから」

 ◆栄枝 裕貴(さかえだ・ゆうき)1998年(平10)5月16日生まれ、高知県高知市出身の21歳。朝倉小1年から「朝倉スワローズ」で野球を始め、高知中では軟式野球部に所属。高知では2年夏の高知大会準優勝が最高で甲子園出場なし。立命大では1年秋からリーグ戦に出場。50メートル走6秒1、遠投110メートル。1メートル79、80キロ。右投げ右打ち。

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