広島・床田寛樹「野球がつまらなく。辞めたいな」悲観した昨季終盤から新たに芽生えた意識とは

[ 2026年4月29日 05:05 ]

セ・リーグ   広島11―1巨人 ( 2026年4月28日    東京D )

<巨・広(3)>力投する広島先発・床田 (撮影・田中 和也)
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 広島・床田寛樹投手(31)が28日、巨人戦で8回3安打1失点と好投し12球団の開幕投手では大トリで今季初勝利を飾った。東京ドームでの巨人戦勝利は2019年5月24日以来。今季5度目の先発で5回に打球が左すねを直撃するアクシデントにも負けず、9連戦の先陣で役割を果たした。打線は今季最多18安打11得点と奮起。チームは引き分けを挟んだ連敗を3で止めた。

 床田はホッと息をはき、安堵(あんど)した。5試合目の登板で待望の初勝利。昨年8月26日巨人戦以来の白星に、自然と笑みがこぼれた。

 「気持ち的には、ちょっと楽になった。まず一つ勝てたのは良かった」

 5回2死まで完全投球。6回2死からキャベッジにこの日初安打を右翼席にソロ本塁打されたが、崩れる気配はなかった。「真っすぐが良かった」と振り返るがツーシーム、カットボール、スライダーなど多彩な変化球も駆使して打者に的を絞らせず。一度も先頭打者の出塁を許さなかったのが大きかった。5回にダルベックの打球が左すねを直撃したが、ベンチ裏で治療を受け8回を投げきった。

 「(リードは)あまり気にしないようにしていた。何とか1人ずつ(アウトを)取ろうと思って投げていた」

 東京ドームでの巨人戦勝利は19年5月24日以来、2531日ぶり。9連戦の初戦でチームの連敗を3で止め、負の連鎖を断ち切った。新井監督も「9連戦の頭なので、打球を受けながらもよく8回まで投げてくれた。勝ちが付いて本当に良かった」と左腕の働きを評価した。

 勝利までの道のりは長かった。昨年9月は4戦全敗するなど7月以降、13度の先発で2勝7敗。夏場に弱いというレッテルをはがすことができず、チームに勝ちを付けられない登板が続き、床田は自暴自棄になっていた。

 「昨年の終盤は追い詰められながら投げていた。(チーム状況的にも)点を取られたら負けるとか思いながら投げるのは結構しんどかった。野球がつまらなくなった」

 期待に応えられないことが腹立たしく、帰宅しても、練習をしていても「野球辞めたいなー」とネガティブな考えに陥ってしまったという。

 だが、今季は開幕ローテーションの中で最年長の立場となった。「引っ張らないといけない」という自覚の芽生えも大きかった。昨季の悔しさをぶつけながら、ようやくつかんだ1勝。「次も勝ちたい」。ここから開幕投手の巻き返しが始まる。(長谷川 凡記)

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