ソフトバンク千賀&高橋礼 開幕に間に合う!工藤監督が明かす

[ 2020年4月23日 05:30 ]

オンラインで取材を受ける工藤監督(球団提供)
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 ソフトバンク・工藤公康監督(56)は22日、ペイペイドームでの自主練習を視察し、故障から復帰を目指す千賀滉大投手(27)、高橋礼投手(24)が順調に回復していることを明かした。両投手は当初の開幕日だった3月20日時点では復帰のメドが立っていなかったが、最短で6月以降の開幕となったことで、間に合う可能性も出てきた。

 9日から3勤1休のペースで続く自主練習。視察に訪れた工藤監督は、オンラインで報道陣に対応した。新型コロナウイルスの感染拡大が収まらない現状について「毎日テレビを見て、感染された人のことを聞くたび、心が痛む。一日も早く収まり、早く元気になってほしいといつも思っています」と神妙な表情で語った。

 自身とコーチ陣はペイペイドームと福岡県筑後市のファーム施設で8班に分かれる練習の視察を各班1人に制限している。この日が3度目の視察となった指揮官は「コミュニケーションを取って、選手の動きを共有するようにしている」と仕上がり具合を確認しながらチームづくりを進めている。そんな中、故障で離脱中の千賀と高橋礼の現状について問われると「(高橋礼は)ほぼ気になるところはないと話していた。(千賀は)キャッチボールは50メートルくらい投げられている。後は距離を伸ばしていけば復帰は近いのでは」と説明した。

 千賀は右前腕の張りを訴え、しばらくノースロー調整が続いていたが、順調に距離を伸ばしている様子。2月のキャンプ中に左太腿裏を痛めた高橋礼も、着実に復帰への階段を上っている。当初の開幕日だった3月20日の時点では両投手とも投げられる状態ではなかったが、開幕が6月以降に延期となったことで、十分なリハビリ時間を取れることになった。先発ローテーションの柱として期待がかかる両右腕が、開幕に間に合う可能性が出てきたことはチームにとっては好材料だ。

 工藤監督は自宅では開幕に備えたシミュレーションをこなしながら、空いた時間には読書もしているという。「野球のジャンルもビジネスの本も読んだり。少しでも選手に役立つように、自分の視野も広げられるように」と指揮官。先が見えない中、最善の準備を進める。

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2020年4月23日のニュース