クラウドファンディング国内史上最速!「マスク基金」1日で1・5億円!大谷「互いを助け合う気持ちを」

[ 2020年4月18日 05:30 ]

エンゼルスの大谷
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 新型コロナウイルスの感染拡大による医療崩壊阻止へ、「マスク基金」で支援の輪を広げた。大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手(25)、サッカー日本代表DF長友佑都(33=ガラタサライ)ら17人の日本の著名人が、NPO法人「ジャパンハート」のクラウドファンディングに参加。医療従事者にマスクを供給するための寄付を呼び掛け、約1日で1億5350万7000円の寄付が集まった。

 マスクを医療従事者に。大谷、長友を筆頭に各界の著名人が医療崩壊を阻止すべく立ち上がった。エンゼルスの本拠地アナハイムで練習に励む大谷は「ジャパンハート」のサイト上でコメントした。

 「皆さん大変だと思いますが、医療機関をはじめ多くの人たちが問題解決に精いっぱい動いてくれています。そんな方々の助けになれれば。感謝と思いやり、そしてお互いを助け合う気持ちを持って支え合っていきましょう」

 クラウドファンディングは15日午後8時にスタート。SNSで「#マスクを医療従事者に」が話題となり、支援の輪は瞬く間に広がった。16日の午後11時まで27時間で1万5340人が寄付し、合計1億5350万7000円。当初の目標だった5000万円の3倍以上だ。今回の企画担当者によれば、国内のクラウドファンディングでは史上最速の1億円突破だという。

 この日はテレビ会議システム「Zoom」で報告記者会見が行われた。スピードスケート女子の高木美帆は、看護師の友人が数人いるといい「身近な友人が危険にさらされているということを感じた時にとても怖くなった」と告白。さらなる支援の必要性を訴えた。

 自身は500万円を寄付した長友も会見に参加。「さまざまな業種の方々が、命の危険がありながらも体を張って僕たちを守ってくださっています」と感謝の思いを口にした。現在トルコで1カ月の自宅待機中だが「今の自分にできることは必ずある。マインドだけはなるべくポジティブに。みんなで力を合わせて乗り越えていきたい」。前向きに、力強く共闘を呼び掛けた。

 ≪早くも第2弾始まる≫プロジェクトの第2弾は、早くも始まっている。17日の午後7時から「ヤフオク!」上でチャリティーオークションを開始。第1弾に参加した17人中16人が協力し、大谷のサイン入りバットや長友のサイン入り日本代表ユニホーム、フェンシング五輪メダリスト太田雄貴氏(現日本フェンシング協会会長)が使用した剣などが出品された。期間はあす19日の午後6時59分まで。集まった資金でマスクや防護服、アルコールなど、医療現場へのさらなる支援を迅速に行っていく。

 ▼クラウドファンディング 群衆(クラウド)と資金調達(ファンディング)を組み合わせた造語。ネット上で今後の活動や夢、目標を発信し、共感した人や応援したいと思った人から資金を募る。幅広いプロジェクトで実施されている。今回のような「寄付型」の他に、金銭的な見返りのある「投資型」、プロジェクトが提供する物品を買って支援する「購入型」がある。

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2020年4月18日のニュース