東都 戦争除き史上初のリーグ戦断念 トーナメント方式も検討

[ 2020年4月18日 05:30 ]

 東都大学野球連盟は17日、今春1~4部のリーグ戦と入れ替え戦の通常開催を断念すると発表した。新型コロナウイルス感染拡大の終息が見られないための措置。8月に延期された全日本大学選手権に出場する代表校決定はトーナメント方式などを含め協議する。

 前例のないオンライン会見。戦争で中断した43~45年を除き、初のリーグ戦と入れ替え戦断念という苦渋の決断に、福原紀彦理事長は「学生、関係者の安全と健康が第一。加盟21校がさまざまな会場へ移動することは社会的な問題を含むと判断した」と述べた。

 今後は5月20日をメドに全日本大学野球選手権(8月12日開幕)への出場校決定方法などを再協議する。1部6校によるトーナメント戦などが検討されており、神宮での開催にこだわらず、公営や大学の球場使用のほか無観客での開催も視野に入れている。
 練習に関しては加盟全校が自粛中だが、自主トレとして個人が集合するケースがあったという。連盟は感染防止のため、今後の推移を見ながら練習再開日のメドを決めた上で一斉スタートを依頼したい考えを示した。

 ▽東都大学野球 1931年、日大、国学院大、専大、中大、東農大が五大学野球連盟を結成。36年に東京商科大(現一橋大)が加わり、東都大学野球連盟に改称した。21校による4部制で毎年春と秋にリーグ戦を実施。試合形式は1~3部までは6校、4部は3校による総当たり戦を行い、2勝したチームに勝ち点が与えられる。毎シーズン入れ替え戦が行われる。40年秋、41年秋、42年秋、戦争による中断直後の46年春は1試合総当たりでリーグ戦を実施した。最多優勝は専大の32度。

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2020年4月18日のニュース