ソフトバンク・東浜 医療従事者に「頭が上がりません」母が看護師、最前線で働く人々に「感謝」

[ 2020年4月18日 05:30 ]

キャッチボールする東浜(球団提供)
Photo By 提供写真

 ソフトバンクの東浜巨投手(29)が17日、新型コロナウイルスの感染リスクを背負いながら懸命に働く医療従事者にエールを送った。ペイペイドームでの自主練習後、オンラインで取材対応。母親が看護師として勤務している出身地の沖縄県も感染者が100人を超える状況で、好投で地元を勇気づけることを誓った。

 ウエートトレーニング後にランニング、キャッチボールをこなして、午後4時ごろに取材に応じた東浜。ほぼ同時刻に、沖縄県内での新型コロナウイルス感染確認が計101人となったと発表された。

 「(感染者が)増えてきているのを気にしていまして。先日も(沖縄の実家に)電話をしました。母が看護師で、いとこも医療系の仕事をしている人が多く、心配ですね。沖縄でもマスク不足、消毒液不足。そんな中で頑張っている。医療従事者の方には頭が上がりません」

 3月20日。プロ8年目で初の開幕投手に指名されていたが、コロナ禍の影響で日程が不透明な状況が続いている。一方で、地元の沖縄で母親が看護師として患者の支えになっていることも耳に入っていた。「今は開幕投手うんぬんではない。そんなことより早い終息だけを願ってます。普段は母に“ありがとう”と言えないが、凄い仕事をしている。“ありがとう。気を付けて”と伝えました」。自分はプロ野球選手。感謝の思いを好投で返す準備を続けている。

 昨季は6月に右肘手術を受けた影響が大きく、7試合の登板で2勝2敗、防御率6・37に終わった。レギュラーシーズンでの登板は5月21日の西武戦(那覇)での凱旋登板で黒星を喫したのが最後だった。今季のオープン戦では先発4試合で15回2/3を投げて、1勝1敗、防御率5・74と納得いく結果は出せなかった。9日の自主練習開始からウエートトレーニングを重視し、体力強化で立て直しを図っている。

 「我々は試合が仕事。大観衆で1試合でも多く投げたいし結果を残すため、いつ開幕してもいいよう自分ができる最大のことをやるだけ」。好投で地元にいい報告が届けられるときを、東浜は待っている。

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2020年4月18日のニュース