無観客だからこその新発見 球春到来待ちながら…楽しみたい音と声

[ 2020年3月31日 09:30 ]

<巨・ヤ1>無観客試合の東京ドーム全景(撮影・久冨木 修)
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 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、プロ野球は2、3軍を含めた練習試合が相次いで中止された。1軍はパ・リーグが4月10日から、セ・リーグは4月14日から、無観客で練習試合を再開する予定だ。東京都などで週末の不要不急の外出の自粛が求められる中、練習試合のテレビ観戦はこれからの楽しみの一つだ。

 巨人・炭谷が15日、フジテレビ系のスポーツ番組「S―PARK」に生出演し、面白い提案をしていた。オープン戦期間中から無観客となり、静まりかえるテレビ中継で「捕球音や打球音など、音を楽しんでもらいたい。時にはヤジも」とファンに求めたのだ。

 なるほどと思い、東京ドームで取材した3月21日の巨人―DeNA練習試合は「音」に注目した。4回先頭、巨人・坂本の第2打席。DeNA・今永のチェンジアップに右飛に打ち取られたのだが、坂本は「ウゥーー!!」と大きな声を上げながら、強振していた。外角球に対して力を込めるためだろう。練習中もこのような声を聞いたことはなかったので、腕を伸ばしながら発した声は新たな発見だった。

 6回と7回は、巨人・丸とパーラ。体付近を通過したボール球を避けながら、ともに「ウオー!!」と低い声を出した。声を発することで体に反動をつけてのけぞり、死球を間際で回避したのだ。

 面白かったのは6回の巨人・大城だ。右翼席にソロを放ち、ダイヤモンドを一周しているときのこと。二塁付近でベンチから「ハリー!ハリー!」と声が飛び、やや余韻に浸りながら走っていた大城は、少し照れくさそうにスピードを速めた。4万人超の大観衆の下では、これら全ての音は聞こえなかった音だろう。

 プロ野球の開幕は4月24日を目指すが、未だ不透明。球春到来を心待ちにするファンは、各々楽しみを見つけていいだろう。(記者コラム・神田 佑)

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