巨人・菅野「腕から始動」新フォームでスライダー進化!初実戦3回1失点

[ 2020年2月24日 05:30 ]

オープン戦   巨人7―1楽天 ( 2020年2月23日    沖縄セルラー )

オープン戦の初回2死、楽天・島内を三振に打ちとる巨人・菅野(撮影・白鳥 佳樹) 
Photo By スポニチ

 巨人・菅野智之投手(30)が23日、楽天とのオープン戦に先発。今季初実戦で3回42球を投げ、3安打1失点にまとめる上々の仕上がりを見せた。腕から始動する新フォームから放たれるスライダーで三振を奪い、直球は球団のスピードガンで最速150キロを計測。昨季悩まされた腰痛の不安も解消し、3月20日の開幕戦先発に向けて歩を進める。

 初回2死、菅野が島内に投じた9球目。切れが増した130キロの外角スライダーにバットが空を切った。左打者の外角ボールゾーンからストライクゾーンに入ってくる「バックドア」の軌道で空振り三振。「粘られても根負けすることなく、(相手の)頭になかった外からのスライダーで抑えられた。いい勝負ができた」とうなずいた。

 新フォームが得意球を進化させた。今年はノーワインドアップから左足を動かす前、胸の前にあるグラブを顔の右側に持っていくフォームに変更。腕から始動することで軸足にしっかり体重が乗るようになった。昨季は被打率・284(116打数33安打)で8本塁打を喫するなど本調子ではなかったスライダーも、打者の近くで鋭く曲がるように。この日は42球中13球投じ「まだ抜け気味」と評したが、ロッテから加入した鈴木大らのバットを詰まらせた。

 効果が表れたのはスライダーだけではない。直球のスピン量も増加し、球団のスピードガンで最速150キロを計測した。失策絡みで1点は失ったものの「いいところも悪いところも両方出た。ストレートにそれなりの力があった。ゴロを打たせたい場面でゴロを打たせたり、意図したボールを投げられた」と手応えを口にした。

 11勝6敗、防御率3・89だった昨季は、腰痛で3度の離脱を経験した。その悩みの種だった腰も順調に回復。「久しぶりに体のことを気にせずにバッターと対峙(たいじ)できたので、うれしかった。去年のつらいときをいろいろ思い出すことはありました」と投げられる喜びをかみしめた。

 3年連続6度目の開幕投手が決定済み。「開幕に向けて気持ちをしっかり持っていくのが大事」。照準をきっちり合わせていく。(青森 正宣)

 《新型コロナ対策/来場者に呼び掛け》G…新型コロナウイルスの感染拡大を受け、来場者に「“手洗い”や“せきエチケット”にご協力ください」などと大型ビジョンで予防対策を呼び掛けた。球場の入場ゲート計4カ所にアルコール消毒液を設置した。警備員、案内員、売店販売員らもマスクを着用して対応した。

続きを表示

この記事のフォト

2020年2月24日のニュース