阪神 幻想に追いつき、追い越した高橋遥人の前に現れた中日の逸材左腕「やばいでしょ。えぐいっす」

[ 2026年5月8日 12:00 ]

<阪神練習>笑顔で大竹(左)らと言葉をかわす高橋(撮影・北條 貴史)
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 昨年までのプロ8年間で1軍での登板は57試合と1年に換算すれば7試合程度で、そのうち2年間は故障で1軍で登板していない。阪神の高橋遥人投手(30)はファンの間でも長く〝幻〟のような存在だった。だからこそ、同僚を「エグい」とうならせる潜在能力と相まって幻想は膨らんでいった。

 人知れず高橋本人はその幻想と戦ってきた。「ファンの人が僕の投球にめちゃくちゃ幻想持ってるじゃないですか。昨年(25年)はその幻想に負けてたっす。最後に結構、打たれたし…。Xでも流れてくるんですよ。“高橋は指標だけだ”とか。でも自分の中では頑張った。(手術後は)時間が必要なんです」

 昨年、左手首に埋め込まれていたプレートを除去し完全体へ前進した。今季はキャリア初の開幕ローテーション入り。ここまでの快進撃はわざわざ記す必要もないだろう。早くも4度目の完封を記録した6日の中日戦後、本人に「幻想はもう追い越したんじゃないか」と聞いた。高橋から返ってきたのは「いや~、まあどうなんですかね。本当にここまで出来過ぎなんで」という最大級の謙そんの言葉。そして、こう続けた。

 「やっぱり宮城(オリックス)とか他の素晴らしい左ピッチャーに比べると球速も出てないし。昨日の金丸君(5日の阪神戦で7回2失点で白星)もやばいでしょ。今は金丸君です。えぐいっす」。日々、高橋を取材していると同じ左投手のトップどころを相当意識していることが分かる。

 幻想に追いつき、追い越した高橋の前に現れた竜の逸材左腕。それはすなわち、虎の背番号29の更なる高みを私たちも目にできるということかもしれない。(遠藤 礼) 

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