レイズ筒香 単独インタビュー(2)スタイル変えず貫く我流「周りの声に左右されないように」

[ 2020年1月16日 09:15 ]

今季挑戦するMLBへの思いを語るレイズ・筒香 (撮影・成瀬 徹)      
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 DeNAからポスティングシステムを利用してレイズに移籍した筒香嘉智内野手(28)が大阪府内で本紙の単独インタビューに応じた。メジャー1年目のキャンプはマイペース調整を宣言し、活躍の鍵に「逆方向」を挙げた。メジャー歴代1位の通算762本塁打を誇るバリー・ボンズへの憧れも口にした。(聞き手・柳原 直之)

――英語の勉強は。

 「できる範囲でやりたい。今は自主トレに入ったので、あまりやっていないけど、先生に来てもらったり、自主トレをサポートしてもらっている方にも英語を話せる人がいるので教えてもらったりしている。ちょっとずつ覚えていけたら」

 ――家族は日本に残して米国には単身で乗り込む。

 「1年目なので、心配事は野球だけにしたいので」

 ――食事面で自炊はするのか。

 「しないと思う。日本でも僕は外国人選手と仲が良かったので、彼らが行くお店にメキシコ料理とか結構あった。食事はどんなものでも大丈夫です」

 ――レギュラーシーズンは162試合で、移動時間も長い。

 「日本と比べものにならないくらいしんどいと思う。やりながらしか分からない体のケアもある。経験してみないと分からない」

 ――現在のメジャーは「フライボール革命」が全盛で、投手なら高めのフォーシームがトレンド。野球も日本とは変わってくる。

 「頭を使う本来の野球がどこまであるのかないのか分からないけど、間違いなく日本では味わえない力と力の勝負はある。ただ、日本の方が進んでいるデータの取り方があるかもしれないし、向こうで勉強することもあると思う」

 ――今年はアピールする立場。キャンプ初日から100%で臨むのか。

 「100%では入らないです。自分のイメージしているものは崩さずに、周りの声は気にせずにやりたい。シーズンが終わった時に良い数字を残していることが大事。周りの声に左右されないように、今からイメージをつくっています」

 ――レギュラーシーズンでは、同地区のヤンキース・田中、ブルージェイズ・山口ら日本選手との対決が多く組まれる。

 「田中さんは6年連続で10勝以上されていて、日本では誰もが認めるスーパースター。メジャーの先輩方はやっぱり何かしら日本と違った技術を持っていると思う。そういう先輩方と対戦させていただいて、自分も勉強できて、また成長できたらいいと思います」

 《取材後記》筒香は近年、小中学生や高校生を取り巻く野球界について関心を寄せ、脱勝利至上主義や指導者の改革を訴えている。そのことについて質問すると、言葉はさらに熱を帯びた。「“あれ、いいよね”と言ってくれる他の(プロ野球)選手が凄く増えてきた」。今年3月のセンバツから導入される球数制限ルールは「それがゴールではない」と言うが、少しずつ流れは変わりつつある。

 「現役選手は周りからいろいろと言われるので言いづらいと思うけど、勇気を出してそういう人たちが増えれば、野球界は絶対に変わる。賛同してくれる選手はいろいろな発言をしていってほしい」。海を渡っても日本球界の未来へ声を上げ続ける。そんな筒香の覚悟も感じた30分間のインタビューだった。(大リーグ担当・柳原 直之)

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