巨人・原監督 2月から球速意識!宮崎Cブルペンにスピードガン常設 山口の穴埋めへ競争促す

[ 2020年1月16日 05:30 ]

宮崎サンマリンスタジアム横のブルペン(2019年2月1日撮影)
Photo By スポニチ

 巨人が宮崎春季キャンプで利用するブルペンにスピードガンを常設することが15日、分かった。初日から球速アップを意識させて投手力を強化し、リーグ連覇と8年ぶりの日本一奪回につなげる。

 気温の低い2月頭は球速が最も出にくい時期。力みは故障にもつながるだけに昨年までは6レーンのうちの1レーンだけにトラックマンの測定器が置かれていただけだった。今回は残り5レーン全てにスピードガンを設置。裏には宮本和知投手チーフコーチの狙いがある。18年オフの就任時に掲げたのは若手投手の「球速3キロアップ」。数日前には「球速150キロ。クイックは1・15。先発は15勝」と数字の1と5を合わせたイチゴの「ストロベリー作戦」を語るなど事あるごとに球速の必要性を訴えている。

 近年、メジャーリーグでも投手の球速への意識は高まる傾向だ。マイナー選手の間ではメジャー昇格のため、球速アップに直結するトレーニングが流行。メジャーと同様に数多くのライバルを押しのけなければならない若手にとって、数字が明確に表示されるスピードガンはアピールの材料になるだろう。

 今年は開幕が例年より約1週間早く、原監督も「選手には“早めに仕上げてきてくれ”と言ってる」と期待する。昨季15勝でブルージェイズに移籍した山口の穴を一丸で埋めるため、今春キャンプの投手陣は昨年の17人から20人に増員して競争を促す方針。若手の台頭は必要不可欠でもあり、キャンプ期間の「球速」は成長を測るバロメーターでもある。

 ▽巨人今春キャンプの設備改革

 ☆ウエートトレーニング場 宮崎県総合運動公園内に新たに2カ所を増設。昨年までは時間をずらしながらサンマリンスタジアムのトレーニング室を使用していたが、計3カ所で効率化を図る。

 ☆球場マウンド メジャーで使用されている粘土質の黒土「ブラックスティック」の割合を増やす。東京ドームの硬さに近づけ、本番を想定した練習を行う。

続きを表示

2020年1月16日のニュース